ポルシェ917のドライビングエクスペリエンスをシミュレーターで!

Photography:Tomonari SAKURAI



ショールーム内に戻ると、そこには917 Experienceというタイトルのシミュレーターが用意されていた。917のボディの前半分が3つのスクリーンを前に置かれている。このボディは、このレプリカ917と同じボディだ。これに乗り込んでゲームをするのかと思えばちゃんとこのボディは路面や、動きに合わせて動くまさしく"シミュレーター"である。乗り込むのはドアではなくパッカリボディが前に開く。本当はドアから乗り込むようにしたかったが、この部分が動くので重量の問題がありこの方法をとったとのこと。

オールージュに向かう。外から見ているとそれほどでも無いが乗ってるともうそれはサーキットを走っている感覚になる。ちなみに、VRバージョンも用意。3枚のディスプレーを用意しなくとも良い。ただし酔うという。

シートに滑り込むとペダル位置を調整する。電動だ。その後ボディを閉めて準備完了。サーキットを選ぶ。ル・マンも良いけれど、ちょっと長いので好きなSPAフランコルシャンをチョイス。ゲームの感覚で走り出す。スピーカーから聞こえてくるエグゾーストノートにCGの画面と思っていたのは走り出してすぐだけ。ピットからコースに出てゆっくりとオールージュを登り切ってアクセルを踏み込むと強烈なパワーでお尻が暴れはじめ振動が伝わる。回転が上がりシフトアップする。

かぱっとボディが開いて乗り込む。この日も38度。ビーチサンダルでドライブできるのもシミュレーターの良い所。オリヴィエ氏の腕前はさすが。

再びアクセルを踏み込むと暴れる車体をねじ伏せる。もう、これがCGだとかスピーカーからの音なんていうのは吹っ飛んでいる。ケメルストレートで速度が乗ったところからレ・コンブ手前でほぼフルブレーキング。前につんのめるような感覚にブレーキからのノイズまで再現されていてもう、猛暑とは別の汗が流れる。最後のシケインでは速度を落としきれずにコースアウト。その振動はもう、この車が壊れるのでは ?! いや、シミュレーターが壊れるのでは?というくらい激しい揺れ。確かにこれはシミュレーターだ。実車の雰囲気が体から消え去る前にシミュレーターに乗るのは何ともエキサイティングな経験である。

このシミュレーターもRacing LEGEND CARで販売しており、プロのドライバーにも販売しているそう。オリヴィエ氏自身もイベントで各サーキットを走ることも多いがそこに行く前にこのシミュレーターでたたき込んでいくという。

すでに日本からのオーダーや問い合わせも来ているとか。興味のある方は是非連絡してみていただきたい。


www.racinglegendcar.com
contact@racinglegendcar.com
+33234400222

写真&文:櫻井朋成 Photography&words: Tomonari SAKURAI

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