1950年代の宇宙船 ?! │猛スピードで製作された「アストラ・ノーム」とは?

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極めてユニークで未来的な車"アストラ・ノーム"が1950年代に存在していた。

アストラ・ノームは、1955年 ナッシュ・メトロポリタンのシャシーをベースにして、工業デザイナーであるリチャード・アービブによって1956年に設計された。その時は遠い未来であった2000年における、"自動車はどのようになっているか?"を具現化させたものだった。その未来的な見た目から、「タイム・アンド・スペースカー」とも呼ばれていた。



見た目のインパクトだけでなく、実用性も持ち合わせており、「インテグラ・ラゲージ」と呼ばれる大容量のラゲージスペースを備えていることもこの車のポイントであった。エアコンは付いていたものの、暑い夏の日には透明のバブルルーフが日差しを通し暑く、暴風雨のときは視界も悪くなり走らせることはなかなか難しかったそう。

そんなアストラ・ノームをアービブは、4カ月という驚くべきスピードで一から製作した。メトロポリタンのボディを拡張させているが、車重は1000kgを切っている。シフトノブも透明になっており、シート、フロア、ラゲージスペースはメタリックレザーが張られ、さながら宇宙船のように仕上がっている。備えられている大きな時計はハミルトン製で、ダイヤモンドが散りばめられていた。



1956年9月3日の"News week"では表紙を飾り、同年のニューヨークのインターナショナル・オートショーでハイライトのひとつとなった。モーターショーでアンケートカードが配布されたところ、80%の人がアストラ・ノームについて良い評価をしていたという。

その後しばらく姿を消していたが、現在はカリフォルニアにあるメトロポリタン・ピットストップ・ミュージアムに展示されている。

オクタン日本版編集部

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