200台以上のヴィンテージカーが5日間のラリーへ!スタート地点レポート

ピーターオートが主催する"Tour Auto 2020"のスタート前日の様子を見てきた。9月1日にパリのグランパレを出発し、5日かけて南フランスのポールリカール・サーキットを目指すラリーだ。2000kmを超えるコースはパリから南下し、モンレリ・サーキット、マニクールサーキット、シャレード・サーキットの4カ所のサーキットを含む10カ所でタイムアタック。少し西に行ってリモージュ、トゥールーズを抜けて行く。

1900年に建てられたグランパレ。かつてはパリ・モーターショーも開かれていた。鉄とガラスで出来た天井が迫力。

参加台数はおよそ200台。もちろんヴィンテージカーのイベントだ。このスタートととなるグランパレの前にはドイツナンバーのポルシェ・クラシックのトレーラーも駐車しており、単なるアマチュアのラリーではないことが来場前から伝わってくる。 

本来なら4月に行われ、ピーターオートの主催するイベントとしては年の最初のものとなり、ここからル・マン・クラシックなど1年の車のイベントが本格的に始まるというイベント。しかし、コロナウィルスによる外出禁止令が国中に発せられたフランス。その頃に予定されていたイベントはル・マン・クラシックも含めてキャンセルや延期となった。そして、延期となった"Tour Auto"が幕を開けたというわけだ。

3.0CSLなども参加。

アルピーヌ1600Sの3台。1台はGr4。奥の赤いA310はV6 Gr.4だ。
 
これから、春先に出来なかったイベントが一気に押し寄せてくる感じで9月、10月は大変なことになりそう。なんて思っていると、このTour Autoで大きなニュースが飛び込んできた。8月31日にザニロリ・イベントが合意し、女性だけのラリー「ラリー・デ・プランセス」がピーターオート主催のイベントになるというものだ。ちょうど昨日パリ横断でラリーデプランセスのプレイリストの話をしていたすぐ後なのでちょっとびっくり。

さて、会場には各車のメーカー毎に並べられている。同じ車種が数多く並ぶとなかなかの迫力である。ミニ クーパーSも並んでいるのはうれしい。以前僕が乗っていた970Sもあるかと思ったがそこにいるのは1300Sだけ。

BMWブースにはオリジナルMINI達が並ぶ。そのほとんどがクーパー1300Sだ。

MG-A。こちらもフランスの英国車だ。

 
この日は一般公開もされていて、その中で出場者はゼッケンを張り付けたり最後の調整を行っている。1900年のパリ万博の時に建てられたこのグランパレは天井全面がガラス張りで屋内なのに自然光で美しく車達が輝いて見える。ポルシェの並ぶコーナーでテレビのインタビューを受けるティリー・ブーツェンが。1965年のポルシェ911で参加だ。日本車に目を向けるとホンダではN600、DATSUNでは240Zが。240Zはドライバーの名前がカタカナでも表記されていた。

日本車は2台。ダットサン240ZとN360の欧州版N600。


Tour Autoの元になった車によるツール・ド・フランス。その第5回大会1956年に参加したPICHON PARAT DOLOMITESがこのツアーに参加する。ということで明日はスタート。本当はゴールまで追いかけたいところだが、今回は残念ながら明日のモンネリサー・キットからお伝えするのみ。今日は静かにたたずんでいる姿しか見られなかったけれど、明日は元気に走る姿をお送りできるかと思います!お楽しみに!

写真&文:櫻井朋成

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