【独占インタビュー】ポール・マッカートニーが所有していたランボルギーニの真相を語る!

Octane

『Octane』のマーク・ディクソンが、ポール・マッカートニーが所有していたといわれるランボルギーニ 400GTの真相をひもとく。

この声を間違えるわけがない。かつてよく見たフィルムやTVで聞いていた声は、年老いてか細くなっているが、間違いなく、私が今話しているのはポール・マッカートニーである。


彼がおこなってきたことをあげたらキリがないが、最も知られているのはもちろん元ビートルズであることだろう。そんな彼と話したのは、マッカートニーが1960年代後半に所有していたと"いわれている"ランボルギーニ400GTについてだ。マッカートニーが400GTを所有していた、という確かな記録がどこにもないのだが、そういう噂があるのだ。インターネットを見てみると、彼は400GTを所有していたと主張する者も少なくなく、"1969年1月にサヴィル・ロウのルーフトップでギグを行っていたときに、アップルオフィスの外に停まっていた赤い400GTを見た"というような証言もある。しかし、マッカートニー自身、これまで400GTについて語ったことはなかった。

「アストンマーティンDB5,6を所有していたけれど、とても気に入っていたよ。その後、ランボルギーニを所有しようと思ってね。いつのことだかはっきりは覚えていないけれど、1960年代後半のことかな。400GTは1968年1月に登録されているらしいけど、それは合っているはず。カラーは赤だった。それでどこへでも行っていたよ。ひとつ、はっきり記憶に残っているのは、ソーホーで400GTが壊れてしまったこと。とりあえず車から降りて、ひとりで車を押していたら一人の男性が"ポール、良い車だね!何かトラブルかい?"と声をかけてきたのを覚えている」



60年代後半は、ポールにとって荒れた時期だったであろう。ビートルズとして数々の記録を作っていたが、グループには終わりが見えてきていた。所有していた車のことを明確に覚えていないのは仕方がない。しかし、彼はドライブが好きで、気ままに好きな車を購入できたことは確かである。

「ビートルズで一番車を好きだったのはジョージだった。F1にぞっこんだったんだよ。といっても、みんな車は好きだったね。スピード違反で捕まったのも覚えている。ばかなことをしていたよ。でも、スポーツカーを持っていれば、つい速く運転してしまうだろう。それに、長い旅をしていて急いでいるなら、スピードは上がるんだ。ある日一年間、運転を禁止されたよ。どうやら、ロンドンまで運転していたときに、通ってはいけないところを通ったら誰かが私のナンバーを記録していたみたいで、ある日ドアにその"お達し"がきていたのさ」

「警官は良いひとばかりだった。声をかけられてもブラックアウトされた窓を下げれば見逃してもらったこともたくさんあったよ(笑)」

警官といえば、1969年1月30日、ビートルズが予告なしにルーフトップでギグを行ったとき、警察は交通整理から警備から、大忙しだっただろう。最終的に、42分でライブは打ち止めにされている。

オクタン日本版編集部

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