シトロエンファンには堪らない!パーツからオートモビリアも見つかるイベントレポート

先週末は"ヨーロッパ、遺産の日"で、ヨーロッパの各地で遺産に触れることができた日だ。例えば文化遺産とか、世界遺産に指定されている建物に無料で入場できたり、普段は入れない施設を見学できたりする。美術館や博物館もほとんどが無料となる。パリで人気なのはエリゼ宮。フランス大統領の官邸である。最低でも数時間並ぶ。最初に入ろうと午前4時には列ができはじめるという人気だ。

毎年行われるイベントで、昨年はここでもConservatory Citroën Heritageのコレクション公開をお伝えしたので覚えてくれている方もいるかと思う。今回もこのコンサヴァトワール・シトロエンにお邪魔した。今回はコレクションの公開だけでなく、駐車場を開放してオートジャンブルを行うというのだ。

パーツだけではなくオートモビリアも見つけられる。

このコンサヴァトワール・シトロエンのあるオールネイ=シュ=ボワという場所はパリから北へ。シャルルドゴール空港にほど近い街で、用があってもできるだけ近寄りたくない危険な場所である。それでもフェンスに囲まれた敷地内なら一応安心だ。到着したときはすでに駐車場にはたくさんの車両で埋め尽くされていた。さすがにフランス車というよりシトロエン一色!個人も多いだろうが、クラブや仲間での参加が多いようで自然と車種別に駐車されている。

シトロエンGSAのサービスカーにプジョー504。そしてその隣にはこの日ばかりはちょっと浮いてしまっているメルセデス190SLだ。


同じ駐車場の敷地に開設されたオートジャンブル。こちらもシトロエンがメイン。ミニカーやパーツから、シトロエンのイベントで使われたであろうノボリや看板なども。そんな中にはミシュランのマスコットビバンダムの古いフィギュアなどコレクションアイテムも並んでおり「これはオリジナル・・・こっちはレプリカだな」などと一人つぶやいていると背中の方でけたたましい音に振り返る。ロータリーサウンドだ!シトロエンGSビロトールのエンジンをデモンストレーションで始動したのだ。先月ハンガリーで聞けなかったエンジン音がここで聞けるとは!その中にはシトロエンのオフィシャルサポートカーがテントを出し、シトロエン自身も不要なものを販売中!

カタログやチラシもシトロエン自ら販売。

会場ではそのロータリーサウンドを披露してくれた。


せっかくなので1年ぶりにコレクションルームも見学。SMとGSの50周年を祝うパネルが掲げられている。密を回避するために昨年のようにガイドはなく、自由に見学。各所に係員がいて話を聞くことが出来るという仕組みだ。

コレクションルームではGSとSMの50周年を記念した展示となっている。

コレクションルームを見学が終わりブティックへ。ミニカーや小物、シトロエングッズの販売するブティックの片隅にシトロエン社で出てきたであろう、ノベルティなどもこの日のために販売。中には1950-60年代にシトロエン社で使われていた家具なども販売している!シトロエンのオーナーでガレージがあればこの日でほとんどの小物、オートモビリアが手に入れることが出来ただろう。

なんと50〜60年代にシトロエン社で使われた家具も販売!


イベント盛りだくさんで昨年以上に盛り上がって楽しめたシトロエンでのヨーロッパ遺産の日。人類の遺産としてシトロエンの役割は大きいのだ。来年はどんな思考で見せてくれることだろうか?

写真&文:櫻井朋成 Photography&words: Tomonari SAKURAI

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