一人が所有していた100台を超える至極のコレクション!最高値が付いた車は一体?

RM Sotheby's

プティジャン・コレクションの詳細が発表されたのは今年の2月だった。オークションは3月26~27日のテクノクラシカ・エッセンで開催される予定だったが、イベントは延期され、COVID-19流行の影響を最初に受けた主要オークションとなった。結局、イベントは中止となり、オンラインのみのオークションとして6月に開催。プティジャン・コレクションの売上は713万ユーロで、これを含む「ヨーロピアン」オークションの総売上は1920万ユーロに達し、RMサザビーズのオンラインオークション最高額を更新した。
 
ドライバーであったマルセル・プティジャンの100台を超えるコレクションのうち、最高値は1958年メルセデス・ベンツ300 SLロードスター(75万9000ユーロ)だったが、最も注目を集めたのは見応えのあるランボルギーニの数々だった。そのトップを飾ったのが1968年ランボルギーニ・ミウラP400だ。マッチングナンバーのエンジンではなく、手を入れる必要もあるものの、フランス映画(邦題:『個人教授』)への出演歴があることから、71万5000ユーロで落札された。




 
プティジャン・コレクション以外で最高値を付けたのは、現代の911 GT2をベースに、元祖935レーサーにオマージュを捧げた2020年ポルシェ935"マルティニ"で、132万ユーロだった。RMサザビーズはアウトモビリアでも成功を収めた。FIAが協賛するチャリティーオークション「#RaceAgainstCOVID」で94万4392ユーロ、ペダルカーを集めたアメリカの「ペダルパワー」オークションで14万9334ドルを売り上げている。


 
2020年は例年とはまったく異なる形だが、8月のモントレー・カーウィークをテーマとするカタログの公開やオークションがオンラインで相次いだ。こうしたオークションに出品された高額モデルの数だけを見ても、オンラインへの移行の成功を占う最大の試金石と考えていいだろう。

編集翻訳:伊東和彦(Mobi-curators Labo.) 原文翻訳:木下 恵 Transcreation:Kazuhiko ITO (Mobi-curators Labo.) Translation:Megumi KINOSHITA

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