「醜すぎる」といわれたフェラーリ ?! │とことん無駄を省いた328 コンシソとは

RM Sotheby's

1993年、あまり知られていなかったドイツのデザインショップ Michalakは、現存する中で最も奇妙なフェラーリを製造することを決定した。そして誕生した328 "コンシソ"は、フェラーリ 328GTSをベースにしながら極めてユニークなサーキットマシンとなった。ハードコアなドライバーを対象としており、ルーフもドアもない状態へ改造されている。

傾斜したノーズ、小さなヘッドライト、不可能なほどローカットのフロントガラスが外観としては特徴的。インテリアにおいても無駄をとことん省き、2つのヘルメット用の収納スペースを備えていることがユニークだ。「スポーツカーはアスリートであるべきである」というデザインスタジオのフィロソフィーに基づいてこのようなスタイリングになったという。ベースモデルよりも、30%の軽量化が図られており、0〜100km/h加速は5秒、最高速度は278km/hとなっている。



この奇妙な一台は1993年のフランクフルト・モーターショーで最初に展示された。今となっては「最も醜いフェラーリ・コンセプト」、「笑っている靴のよう」とすらいわれているが、1994年にはEuropean Design Awardsで賞を獲得している。1998年まで北米のオーナーが所有した後、ベルギーのコレクターのもとへ渡り、車というよりは"オブジェ"としてリビングルームに飾られていたという。



ベルギーで道路登録はされていたものの走行距離は刻んでおらず、新車時からわずか6000マイルとなっている。ほとんど外にすら出されていなかったため、今でもとても綺麗な状態を保っている。2つのヘルメットも残ったままだ。

2018年に開催されたオークションでは、10万9250ユーロ(現在為替 約1361万円)で落札されている。姿はすこし"醜い"が、後世にも残していきたいひとつの歴史であることは間違いない。

オクタン日本版編集部

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