本格的なガジェットを搭載!アストンマーティンDB5が走らない理由

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11月2日に開催されたオークションに出品されたアストンマーティン DB5が20万1007ドル(約2109万円)で落札された。その一台は世界中で話題となっており、その理由は見た目からは分からないものだった。

ジェームズ・ボンドとのコラボレーションによって、史上最も有名な車の1つとなったアストンマーティンDB5。2020年10月31日に亡くなった初代ボンド役 ショーン・コネリーはDB5をスターにさせた人物といえるだろう。ボンドカーとして知られるDB5のカルト的人気は今でも衰えることなく、アストンマーティンはコンティニュエーションモデルさえ製作しているほど。アストンマーティンより、過去のモデルが現在においてもブランドシンボルとなっているケースは稀である。

そして、今回オークションに出品されていた一台は、1:1スケールのレプリカディスプレイカーなのである。エンジンやトランスミッションは搭載しておらず、ボディはグラスファイバー製。ステンレス製のバンパーはカスタムメイドで、ライト、フロントグリル、バッヂはすべてアストンマーティン製を備えている。



また、このレプリカはガジェット付きボンドカーをモチーフとしているため、回転するナンバープレート、スモーク、リアの防弾シールド、テールライトに取り付けられたオイルスプレー、マシンガン(もちろん偽物)などが備えられている。裏面にモノクロのユニオンジャックが描かれている取り外し可能なルーフも付いていることに加え、アルミ製のギアシフトノブの上部にはボンドカーならではの"イジェクトボタン"もある。



キャビンは、黒いカーペット、グレーのヘッドライナーが一致するグレーのDB5スタイルの革張りでトリミングされている。ヴィンテージの電話は、運転席側に収納され、トラッカーライトと照光式レーダーマップも備える。これらの機能を動かすため、エンジンの代わりに電源が搭載されておりイグニッションキーを回すと機能するようになっている。ステアリングはファクトリースタイルで、走行距離計は007マイルというのもちょっとした遊び心である。



このレプリカは、これまでにSEMAショーなどでも展示されており、人気を集めていたため注目度は高かった。しかし、走る車としての機能は持ち合わせていないにも関わらず、現行型のアストンマーティンを購入できるほどの価格で落札されたということは想定外の結果となったのであった。

オクタン日本版編集部

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