テールフィンには2つの燃料タンク ?! ジェット戦闘機をモチーフにした革新的な「ル・セイバー」

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1951年にゼネラル・モーターズはハーレー・アールによるセンセーショナルなコンセプトカー "ル・セイバー"を発表した。劇的な飛躍を遂げたコンセプトカーといえる存在だった。

ビュイックのシャシーをベースに手掛けられたアルミ製 2ドアコンバーチブルボディのデザインは、ジェット戦闘機と自動車を融合させたものだった。戦後はジェット時代の到来を目の当たりにしており、ル・セイバーの名は米空軍のジェット戦闘機であるF-86セイバーにちなんで付けられた。

航空機のように、車の前部はジェットエンジンに触発されたエアインテークを備えている。これは、車のヘッドランプの裏側に目立たないように組み込まれたグリルによってマスクされている。



リアデザインはさらにジェット機を彷彿させるデザインとなっており、各テールフィンには、90リットルの航空機タイプの燃料タンクが搭載されていた。1つにはメタノールが含まれ、もう1つにはガソリンが入れられていた。これらの"カクテル"は3533ccのV8エンジンを動かすために使用された。



ラップアラウンドのフロントガラスも大きな革新だったが、これを作ったリリーオーエンスフォード社は大きな技術的な困難を抱えることになったのであった。幸いなことに、同社は忍耐強く作り続け、サックスクリーンの最大のサプライヤーに成長している。

メーター類は車よりも航空機との共通点が多く、タコメーター、コンパス、高度計を含む文字盤にその要素がよく反映されていた。約70年前の車にも関わらず、電気モーターを使用してシートを調整し、サーモスタットで作動するシートウォーマーも組み込まれている。これらは、電気的に暖めることができた飛行服のために開発された原理に基づいていた。屋根も同様に電気で作動するようになっていた。さらに、数滴の雨を感知すると、すぐに自動で閉じるという機能も備えていたのだ。



ル・セイバーは1949年に展示され、1951年に発表された。その後、ハーレー・アールは数年間彼の個人的な移動手段としてこの車を使用していたという。彼がよくいたグロスポイントカントリークラブの駐車場でもしばしば見られたそうだ。彼がパリのNATO司令官だったときには、アイゼンハワー将軍に車を貸していたという歴史もある。

現在はどこで保管されているのか分からないが、いつか公道で見られることもあるかもしれない。

オクタン日本版編集部

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