女性が繰り広げる白熱の戦い!カート未経験者が女性だけのカートレース「M4マドンナカート」に挑戦

Photography:Junichi OKUMURA

11月1日、新東京サーキットにて第一回M4マドンナカートが初開催された。

なんとなく想像いただけるかと思うが、マドンナカートはJAF後援の"女性だけのカートレース"である。カート参加資格は満20歳以上であること。もちろん、運転免許は不要。勝つため、ではなくモータースポーツを気軽に楽しむための場だ。カートはレンタルなので、所有している必要もない。長袖長ズボンで参加でき、ヘルメットも貸してもらえる。"興味はあるけれどギアがない…ましてや最初から男性レーサーに混ざって走るほど自信がない…"という人にはうってつけ。筆者もその一人であったわけだが。  

「走るの大好き!」な24歳女性の筆者はマドンナカートの取材のため千葉へ車を走らせた。まだ朝焼けが残っている空のもとで走るアクアラインは爽快。どんな人が来ているのだろうかと、ワクワクとほんのすこしの不安を感じながら目的地へ。

いざ、新東京サーキットに到着してみると、レーシングスーツに身を包んだ女性がちらほらといる。カート用スーツを着た方もいるが、本格派の方も。そしてみなさん、まだ朝焼けが残る時間とは思えないくらいにとっても元気だ。筆者は取材とカート初挑戦を兼ねて練習走行に参加させていただく予定だったので、ヘルメットとレーシングスーツを今回お声がけいただいたM4カートのスポンサーを務めるスリーボンドさんよりお借りした。レーシングスーツを着てみると一気に気合いが入る。しかも、渡されたスーツは、スーパーGTにも参戦するレーサー 柳田真孝選手がかつて着用していたものだった。

本来乗る予定であったゼッケン16のカートと共に。

8時30分からのブリーフィング・初心者講習を行うというアナウンスが流れた。一通りのスケジュールと乗り方や走り方の説明が行われる。黄色旗を見たら合図をすること。乗るときは絶対に左側から乗ること。これは、触れると危険なエンジン類が右側にあるためだ。「速い人は勝手に抜いていくから、周りは気にしないで走ること」。"我が道を行く"が一番に大事なことのようだ。勝つことに執着するのではなくて、事故なく完走できることが一番重要である。「幅が広い割にはシャシーが短いから簡単にスピンします」。スピンはできるならしたくない、けれど普通の車とは違うし、カーブは難しそう。うまくできるかと一抹の不安がよぎる。ほとんどの人がカートレース経験者なのだろうな・・・と思っていたところ、どうやら初心者がほとんどのようだった。ちなみに、集まったのは26チーム、69名の女性だ。

ブリーフィングの様子。

とにかく、自分のペースで走ることが大事!


ブリーフィング後の練習走行は、チームごとに20分間でドライバーを交代しながら走ってみるというもの。そうはいっても、私はひとりチーム(?)なので『20分間走り続けるのかしら、耐久はまた今度違う機会に挑戦してみよう』と思っていたところ、「こっちのチームに入っていいですよ!」とスリーボンドさんがお声がけくれた。女性社員チーム"ボンドガール"に加わることに。本来は3人までのチームが原則だが今回は特別に取材として4人チームで参加させていただくことになった(ゼッケンは14)。想定外の展開に喜びつつ、足手まといになりそうだ・・・などと思ったりも。しかし、せっかくいただいた機会なので楽しむのみ。

髪の毛は絡まったりという危険があるので出ていてはNG。スーツの中にしまうか、ヘルメットの中に入れるか。長髪の方のほうが多ったかと思う。



文:オクタン日本版編集部  写真:奥村純一

無料メールマガジン登録   人気の記事や編集部おすすめ記事を配信         
登録することで、会員規約に同意したものとみなされます。

RECOMMENDEDおすすめの記事


RELATED関連する記事

RANKING人気の記事