【HUGO BOSS×PORSCHE 後編】 地球に優しく、自分も快適にいられることが次世代のラグジュアリーの基本

まるで自宅でくつろいでいるかのような気分でも実は…という大人の余裕。パーカ¥44,000、パンツ¥53,000/ともにボス(ヒューゴ ボス ジャパン)

高い機能性と、SDGsを批准した環境配慮。時代が求める新たな価値観を可視化して世に問うていくことが、その業界の牽引役の必須課題となっている今、脱炭素社会にむけたモータリゼーションの可能性を探るフォーミュラEの活動を通じて、ポルシェとヒューゴ ボスがリレーションを結んだことは、それ自体がニュースだった。機能性と環境配慮を高い次元で実現する両者の活動と、カプセルコレクションについて、オクタン日本版編集長の堀江と、クリエイティブディレクターの前田が語る。

【HUGO BOSS×PORSCHE 前編】を読む




前田 ボスとポルシェのコラボレーションとなるカプセルコレクションの第4シーズンモデルが到着しました。今回のコレクションはさらにスポーティな印象を与えますが、堀江さん、どうですか?

堀江 前編でアップされたブラックのナイロンジャケットはスポーティだけどファッショナブルでいいですね。普段着としてもお洒落着としても使えそう。


肩から流れる赤いラインは、タイカンのテールランプにインスパイアされたもの。



前田 ここ数年のボスはそもそもシルエットへの配慮が細かくされていて、身長や体型によらずスタイリッシュに着られるところがオススメのポイントです。こちらの後編でモデルが着用しているフードパーカもシンプルなのにそれ1枚でスタイリッシュに見えるのはシルエットの妙だと思います。さらに、ファッションのトレンドは今や完全にスポーツテイストにシフトしており、スポーティに見えることがスタイリッシュと見られる傾向にあります。そういう点からも今回のコレクションはトレンドを突いている印象です。

完結にして機能的なコクピットレイアウトはポルシェのアイデンティティそのもの。


堀江 僕の専門はファッションではないけれども、ポルシェとのコラボレーションは2019〜2020年のフォーミュラEからですね。まさにエレクトリッカーによるレースがさらに本格化する記念すべき年になるはずでした。

前田 そうですね、世界的コロナウィルスの蔓延でレース数や大会スケジュールに大幅な変更がありましたが、ドイツを代表するポルシェとメルセデスが本格参戦するということで、“エレクトリックカーの時代の到来が早まるかも”なんていう声も聞こえました。

堀江 この世界的クライシスをきっかけに、我々日本人をはじめ、すべての人が新しい生活、デジタルフォーメーションの必要性、消費のあり方や環境問題にまで議論や思考が及ぶようになったことはプラスの側面かなと個人的には考えるようにしています。日本でも2050年までに二酸化炭素の実質排出ゼロを首相が宣言、オランダのアムステルダムは2030年からガソリン車はもちろん、ディーゼル車の市内への流入を禁止する発表がなされています。ドイツではディーゼルエンジンの排気ガス申請不正「ディーゼルゲート」問題が噴出したことで急速にエレクトリックカーの開発に流れが変わりました。

パーカ¥44,000、パンツ¥53,000、スニーカー¥50,000/すべてボス(ヒューゴ ボス ジャパン)

 
前田 そうした中でフォーミュラEが注目されるようになったわけですね。ヒューゴボスが公式アパレルパートナーとして2017年に名乗りをあげたのも、エレクトリックカーが持続可能な社会活動に有益だからという主旨のコメントがありました。

堀江 WECでその実力を証明してきたポルシェが、昨年フォーミュラEへの参戦を表明したことはモータースポーツ界に少なからず衝撃を与えましたが、ボスとのコラボレーションをすぐさま発表したのも両者のフィロソフィの共鳴だと見えました。

前田 ヒューゴ ボスは兼ねてからSDGsのうちの5項目の批准に重きをおいた、サステイナブルなモノ作りを推進してきましたし、ポルシェはついにタイカンを市場に送り込むことを実現しました。すでにフォーミュラEと並行して、リアルマーケットでもそれぞれの持続可能なプロダクト作りをしてきたわけですからね。

 
撮影させていただいた『PORSCHE NOW』にはミニカーやスーベニールが並ぶ。


堀江 フォーミュラEはその活動を顕在化させる恰好の場ですからね。

前田 我々が制作している『オクタン』は一方でクラシックカーのあるライフスタイルを軸にしています。面白いのはクラシックカー愛好家が意外にもエレクトリックカーへの関心が高いことなのですが、これをどう見ますか?

堀江 ともにラグジュアリーなライフスタイルを志向する上で大切にしたいことだからじゃないでしょうか。つまり、クラシックカーやそこに付随するファッションが、手作りや歴史という時間をかけて醸造されたスローライフというラグジュアリーだとすれば、フォーミュラEに象徴されるのは最新技術によるエコロジーライフというラグジュアリーなのではないでしょうか。

前田 確かに。ドイツ語の「技術」を意味する「Tecnik(テヒニク)」には手作業による技というニュアンスが含まれていると聞いたことがあります。人が高い技術を駆使して作り上げたもの、という意味では同じかもしれません。

 
現代的デザインながら落ち着きのある雰囲気がいい。スニーカー¥50,000/ボス(ヒューゴ ボス ジャパン)


堀江 高性能であるということが、ただ早く走るとか、快適に着ることができるというだけでなく、環境にも配慮されたものでなくてはならない時代ということでしょうね。それを牽引しようとしているのがドイツであり、その実行者がポルシェであり、ヒューゴ ボスということでしょう。

前田 つまり最新こそ最良である、と。

堀江 それは昔から変わらないですし、これからも変わらない真理でしょうね。



モデル着用のアイテム


【コットンパーカ】
ホワイトとブラックがラインナップされるコットンのパーカ。モデル着用の写真でも分かるように、タイトすぎずルーズすぎずなシルエットが綺麗。ラグランスリーブのために肩のラインが丸く大きく見えるところもトレンドをうまく反映させている。もちろん使用されているコットンはSDGsに批准したクリーンなものを使用している。コットン100%にも関わらず、強い伸縮力があり、本格的なスポーツにも使用できそうなほどの着心地は自然だ。

地厚な100%コットン生地なのに伸縮性も高い。コットンパーカ ¥44,000/ボス(ヒューゴ ボス ジャパン)


上の商品の別カラー。胸のロゴも合わせて赤に。コットンパーカ ¥44,000/ボス(ヒューゴ ボス ジャパン)

胸のカプセルコレクションのロゴはラバー素材のエンボス加工。

 

【レザースニーカー】
対談でも触れているように、ヒューゴ ボスのレザーはSDGsに準じて、そのなめし工程にてタンニン滑しではなく、環境負荷の小さいオリーブ滑しを採用している。ちなみにボスでは、このモデルではないものの、ピニャテックスと呼ばれるパイナップルの葉を粉砕して作る、レザーに似た天然の不織布も使用している。通常のレザーに比べると、軽くて柔らかく、耐久性や通気性もあるそうだ。デザインも過度なそれではないながら、無難に陥らないように、適度に現代的な“ハイテク感”を出している。ラストもゆとりのあるワイズを採用し、日本人の足に広くフィットするはず。

細すぎないラストで誰にでもフィットしやすいシルエット。スニーカー ¥50,000/ボス(ヒューゴ ボス ジャパン)

ヒールにポルシェコレクションの証であるストライプ。ちょっとしたデザインとして。

タグも主張しすぎず、まさに大人のための現代的スニーカーと言える。


商品の問合せ
ヒューゴ ボス ジャパン 03-5774-7670

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堀江史朗 
株式会社SHIRO代表取締役兼『オクタン日本版』編集長


プロフィール
1963年・東京都出身。 株式会社リクルートに入社、 1994年 『カーセンサー関西版』 編集長に就任、以降『カーセンサー』、『カーセンサー.net』編集長を経て『カーセンサーEDGE』創刊。2010 年まで編集長。日本カー・オブ・ザ・イヤー実行委員会において 事務局長および副実行委員長を数次担当。2010年株式会社ボストン設立、2013年 『オクタン日本版』創刊。2018年CCC カーライフラボ株式会社取締役研究所所長に就任

 

前田陽一郎
クリエイティブディレクター/エディター


プロフィール
1969年・三重県出身。大学在学中からファッション雑誌のライターとして活動。卒業後(株)祥伝社にてストリート誌の草分け『Boon』に配属。エアマックス、古着、Gショック、裏原宿など、数々のブームを仕掛ける。2006年(株)主婦と生活社にて『LEON』副編集長に。2011年編集長、2017年ウェブ版『LEON.JP』立ち上げ、編集長。2019年より蔦屋書店を経て独立。クリエイティブディレクター、エディター活動を開始、現在『オクタン日本版』クリエイティブディレクター




『Porsche NOW Tokyo』

国内で唯一、タイカンを常設展示することで、全国から来訪者がある。ほかケイマンGT4や、ポルシェに使用されるパーツで作られたアートなどが並ぶ。

〒135-0063
東京都江東区有明1-3-25 
TEL:03-5962-4676

E-Mail:info@porschenow-tokyo.porsche.jp 

営業時間 : 10:00~19:00
定休日 : なし 

文・構成:前田陽一郎 写真:前田晃(MAETTICO) スタイリスト:稲田一生 ヘアメイク:北村達彦 Words&Edit:Yoichiro Maeda  Photography:Akira Maeda(MAETTICO)  Styling:Issei Inada  Hair&Make-Up:Tatsuhiko Kitamura

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