かわいい!世界に一台の特別なビートル「Vochol」とは

volkswagen

大の車好きでなくとも、世界中の人はフォルクスワーゲン・ビートルを認識できるであろう。親しみやすい名はもちろんだが、そのかわいらしい顔やフォルムは人々を魅了し続ける。

ビートルは車以上の存在になり、アルバムカバーに登場したり、テレビコマーシャルに出演したり、映画で主役になったり、1960年代の文化運動全体を代表したりと様々な場で活躍してきた。今日でもビートルはカスタムを施される対象として愛されており、大規模なレストアを行うものもあれば、アート作品としてカスタムされる例も少なくない。

今回、ここに紹介する奇抜なビートルもひとつのアートである。メキシコにおけるフォルクスワーゲン・ビートルの呼び名「Vocho」と、メキシコ西部のウイチョル先住民グループで使用される用語「Huichol」を組み合わせて「Vochol」と呼ばれている一台だ。



この1990年のビートルのボディはペイントではなく、何百万ものビーズで飾られている。貝殻、種、その他の天然素材から作られたビーズを使用して、ウイチョル族の文化と遺産に敬意を表している。ウイチョル族の8人のアーティストチームが8カ月かけて製作したそうだ。Vocholのボンネットには、雨を表す雲に包まれた2匹のヘビがいる。車の側面には、鹿、鳥、サソリ、ペヨーテの花があしらわれ、ビートルに命を吹き込んでいる。ルーフには、人間と神々の結合を象徴する大きな太陽が見られる。「独立200年」と「メキシコ革命から100年」というフレーズは、フェンダーにウィチョル語で書かれている。



完成品は約227万7000個のビーズを使用し、9000時間以上の作業時間がかけられた。メキシコのグアダラハラにある美術館で発表された後、メキシコシティで展示され、後に米国、ヨーロッパ、アジア、中東と渡っていった。普段は、メキシコシティの民芸品博物館で存在感を放っている。

オクタン編集部

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