ジープ・レネゲードPHEVに見る「伝統と最新の融合」

Photography:Ryoma Kashiwagi




EVによる加速フィールはちょっと新鮮

レネゲードPHEVにはバランスに優れた「ハイブリッド」、EV走行をメインとする「エレクトリック」、そしてバッテリーの消費を抑える「Eセーブ」という3種類のドライブモードが装備される。

冒頭に述べたようにこの車はリアがモーター駆動になるが、実は市街地などのほとんどの領域ではこのリアモーターのみ、つまりEVによる後輪駆動がメインとなる。もちろんドライブモードの選択は自由だが、考え方としてバッテリーを使い切ったらエンジンを始動させる。実際、市街地から高速道路までを「ハイブリッド」で走ってもなかなかエンジンが始動しない。



もちろんこれにより静粛性は「これジープだよね」と思えるほど高く、あくまでも先入観念だが、そこにはワイルドなオフローダーの印象は皆無といっていいほど新鮮な感覚だ。



もちろん、アクセルを深く踏み込めば駆動用バッテリーの残量にもよるがエンジンは始動、前述したように出力はトレイルホークの方が上なのでここ一番の追い越しなどではしっかりと差が出る。但し、ドッカンパワー的なものではなく、そのフィーリングはあくまでもスムーズ。この辺も好印象なのである。


期待できるオフロード走行

実際どれだけオフロード走行をするかはユーザー次第、今回はオンロードのみだったので評価を出すことは避けるが、前後独立してトルクを精密にコントロールできる4×eは機械式に比べれば制御の「桁」が違う。搭載する「JEEPセレクテイン」と呼ばれるトラクション制御システムは電動化との相性は良いようで、通常使用に最適な「AUTO」を筆頭に「SPORT」「SNOW(雪)」「SAND(砂)/MUD(泥)」、そしてトレイルホークのみ「ROCK(岩場)」のモードを選ぶことができる。電動車両だからオフロード性能は「ヤワ」なんじゃないか、というのは多分逆で、通をも唸らせる走りが期待できそうだ。



結論としては新感覚であり、乗れば乗るほど面白い組み合わせ。フュージョンなのか、コラボなのか言葉は難しいが、JEEPという伝統に最新のテクノロジーが融合したことは今後のブランド拡大にも繋がるし、車両価格がベースより100万円以上高くても十分買う価値はある。



ジープ・レネゲード 4xe()内はトレイルホーク
ボディサイズ:4255×1805×1695mm(1725mm)
ホイールベース:2570mm
車重:1790kg(1860kg)
エンジン:1331cc 直列4気筒DOHCガソリンターボ+モーター(フロント33.0kW/53Nm、リア94.0kW/250Nm)
最高出力:131ps/ 5,500 (ECE) (179ps / 5,750 (ECE))
最大トルク: 270 (27.5kg・m) / 1,850 (ECE)
変速機:6段AT
駆動方式:4輪駆動 
車両税込価格:498万円(503万円)



文:高山正寛 Image concepter:柏木龍馬(SUPER FILM)

文:高山正寛 Image Conceptor:柏木龍馬(SUPER FILM)

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