「なぜこんなところに車が⁈」驚きの場所から見つかった車物語 5選

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「なぜこんなところに車が⁈」と疑問が思わずよぎる“バーンファインド”から5カ所を選出してご紹介。



①タイヤ倉庫で42年間忘れ去られていたポルシェ356

高く積まれたタイヤに埋もれていたポルシェ356。発見した人物であるクラウス・マイリッヒは、すっかり朽ち果てたボロボロの356Cを2万ユーロで購入し、タイヤの山から救い出した。そのレストアは多大な費用と時間がかかるものであることは分かっていたが彼は「30年前からずポルシェウイルスに感染したまま」であり、「再び蘇らせたい」という想いで最後までレストアを決行。



レストアはポルシェに詳しい友人やエキスパートに協力してもらいながらも、2年間にも及んだ。なぜタイヤ倉庫に放置されていたのかといえば、このような事実が分かった。「最後のオーナーは、エッセンでタイヤディーラーを営んでいた人のようです。しかし、アルコール依存症で運転免許を失い、結局この356Cは7万9000kmを刻んでいた1975年で登録解除されてしまったのです。そして、ガレージにしまい込み、そのままだったというわけです」


②土の中に埋もれていたディーノ246GTS

「1978年2月、子どもたちがロサンゼルス、ウェスト・アセンズ地区、西1137、119ストリートにある家の庭で土を掘って遊んでいた。掘り下げていってみると、なにか金属のような堅いものに当たり、子どもたちは保安官に連絡をした。大人たちが到着し、さらに深く掘り下げてみるとそこにあったのは1974年 ディーノ246GTSだった」という報道がされたこのバーンファインド。

実際のストーリーは異なり、警察が個人情報などを隠すために作り上げた話しだったというが、ディーノ246GTSが土に埋もれていたことは事実だった。この一台はかつて盗難に遭っていたもので、泥棒たちが後で回収しようと土に埋めたのをそのままにしていたのだと推測されている。埋もれていて腐食も見られたが、この一台を購入したいという人物がこぞって現れたそうだ。


③廃墟の城の地下に眠っていたアルファロメオ

2012年の冬の朝、ブリュッセルの東にある13世紀の城であるKasteel van Heers(Castle of Heers)の敷地に探検グループが入った。彼らは、「失われたアルファロメオ」を探していた。「城に到着すると、私たちは生い茂る草の中を冒険し、その下にアーチ道を見つけました。そこで勘が反応し、これらの車を発見しました」



発見されたアルファロメオはジュリア1600スパイダー、ジュリエッタ1300 SS、1300スプリントといったラインナップだ。かつてこの城に住んでいたMichel Desmaisièresはエンスージアストであったようで、自らアルファロメオをベースに車を製造して1960年代のレースに参加していたという記録が残っている。Michelは2007年まで城に住んでいたというが国に押収されたため、これらの車はすべてオークションに出品され新たなオーナーを見つけたのであった。


④草むらに捨てられていた9台のフェラーリ

忘れ去られていた9台のクラシックフェラーリが草むらで発見された。プライバシーの関係で場所は公表されなかったが、元々コルベットを収集していた人物が所有していたコレクションであったという。コルベットにはとどまらず、ヨーロッパ車集めをはじめフェラーリだけでなくポルシェやランボルギーニも手にしていたとのこと。フェラーリも発見されたのは9台だったが、実際に所有していたのは11台だといわれている。

2011年ごろにそのオーナーが病を患い、安全な倉庫を借りてコレクションを保管していた。しかしその後、病が悪化したこともあり倉庫代金を払えなくなり、車はすべて倉庫から外に出されてしまったのだという。発見後はすべて新たなオーナー探しに出されている。


⑤鉱山で見つかったフォード

洞窟探検家グループがサウスダコタで調査を行っていたところ、車であることが判別できるかたちを残したままの一台が発見された。その正体は、1954年 フォード・クレストライン・サンライナー・コンバーチブルであった。

発見した探検家グループは、ブラックヒルズと呼ばれる山地で地下の調査を行っていた。ここは、この春に一部の土地が陥没しており、12家族が移動を強いられていた。その理由を突き止めるため、すべての土地を調査するところだったのだが、車を発見するに至ったのだ。車が埋もれていたのは、実際に陥没した場所ではないため、その時のものであるとは考えられない。また、鉱山の一部で車は発見されているが、その鉱山が開かれていたのは1920年代~50年代までであったため、50年以上も地下に埋もれていたことになるがそれも現実的には考えにくい。真相は謎のままとなっている。

オクタン編集部

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