「なぜこうなる ?! 」訳あり!アルファロメオ・デュエットが無残な姿の理由

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アルファロメオ・デュエットは映画『卒業』で使用され、アルファロメオのひとつのアイコンとしていまも語り継がれている。

デュエットが発表されたのは1966年3月のジュネーヴ・モーターショーだった。1967年公開の映画に合わせてプロモーションを行うにはピッタリなタイミングだったのである。姉妹モデルのジュリア・クーペやセダンと同じプラットフォームを用いたデュエットは、1570ccのツインカム・エンジン、4輪ディスク・ブレーキ、5速ギアボックスといった特徴を共有するいっぽうで、ホイールベースは短くなっていた。また、ソフトトップを片手で開けたり閉じたりできるのも特徴のひとつ。意外にも現代的な作りだったのだ。

しかし、エンスージアストたちはいまもこの車を"デュエット"と呼ぶが、この名称は発表して間もなく取り下げられている。というのも、イタリアのチョコレートメーカーがすでに"デュエット"の名を登録していたため。正式名称はアルファ・ロメオ・スパイダー1600となる。デュエットの名は、新型車のモデル名が公募された際に、グイドバルド・トリオンフィという男が提案して採用されたもので、彼にはごく初期の"デュエット"が賞品として贈られている。

その後、デュエットは進化を遂げていき、1570ccのエンジンは1968年1月に1750ccユニットになり、同じ年の6月には1300ccエンジンを積んだ"ジュニア"が追加された。これらはいずれもピニンファリーナが描いたボートテールを備えていたが、1970年にはよりコンベンショナルなテールエンドに改められ、排気量は1962ccへと拡大された。

1980年代には2度のフェイスリフトが実施されている。そのうちの1度は衝撃吸収型のバンパーを装着するためのものだったが、多くのファンはオリジナルのボートテール・タイプを欲しがるようになっていった。

そのようなヒストリーを持ち今もなお愛されるデュエットだが、アメリカで悲惨な姿になった一台がオークションに出品されている。見ての通り“ボロボロ”だが、このオーナーは2017年にこのスパイダー/デュエットを購入した。フルレストアを行う予定だったそうだが、結局のところ経済的な問題によって実現できなかったというのだ。


しかし、この車を無残な状態にしたのは現オーナーではなかった。酷い事故に巻き込まれてから、ニューメキシコに20年以上放置されていたということが原因だ。前オーナーが発見したとき、イグニッションがオンの位置にあったため、ドライバーはクラッシュで死亡したのではないかと現オーナーは推測しているそう。現オーナーは前オーナーから直接、この車を購入している。





すでにフルレストアのためにいくつかのパーツを現オーナーは購入していたため、いくつか付いてくるそうだ。最低落札価格は7500ドル(約78万円)となっている。蘇らせたいと思っていたオーナーの想いもそのまま引き継いでくれる人のもとへの渡ってほしい。

オクタン編集部

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