「そんな顔だったの ?!」ユニークな歴史を持った一台が目を開くと?

RM Sotheby's

自動車デザイナー トム・ジャーダは、2017年に雑誌取材のためランチアHFコンペティツィオーネと再会し、彼が生み出した中でも最高の車のひとつであると説明した。

このプロジェクト自体は、ギアのアレハンドロ・デトマソの発案によるものだった。1960年代後半に、彼がフェラーリに匹敵する会社の未来を示すことができれば、ランチアを購入するようにフォードを誘惑することができると思っていたのだ。彼がランチアをフォードに売却する流れができれば、彼の親友であるリー・ラコッカとフォード・モーターカンパニーのCEOが彼をランチアのCEOとして任命するため、デトマソの願望を実現できたのだ。その後、デ・トマソにとって残念なことに、フィアットが策略の風を受けてランチアを購入したため、取引は実現しなかった。

しかし、願望が具現化したものとして、1969年のジュネーヴとトリノ・モーターショーでHFコンペティツィオーネが発表され広く関心を集めた。



フルビアのシャシーの上に構築され、それはふたつの個性を持つ車として宣伝された。GTとしても活躍するが、すぐにサーキットで走行できる準備もできている。「速度に比例してグリップを向上させる」といわれている、格納式の調整可能なリアウィングを備えた当時の最先端の空気力学を備えていた。レーシングにインスパイアされたクラムシェルボンネット、クイックリリースフューエルフィラーキャップ、プレキシガラスウィンドウ、ロールバーも、サーキットでの活躍を目的とするものだった。リトラクタブルヘッドランプも特徴的だが、実際にそれが開いた顔は少々情けないような表情に見える。



デ・トマソは、1600cc V4エンジンを30mm低く配置するようにシャシーを変更し、可能な限り軽量化するために、標準より3mm薄いウィンドスクリーンが採用されている。



それ以来、この車はヴィニャーレが20年間保管し、その後、現在の所有者が購入した。また、アメリアアイランドコンクールデレガンスでも展示されており、雑誌記事にも大きく取り上げられている。レストアされているためコンディションも良く、すぐに楽しむことができるようになっている。

ギア、ランチア、デ・トマソと興味深いバックストーリーを組み合わせたユニークな歴史の一部であり、ランチア・クラシケからの証明書が付いてオークションに出品された。流札となったが、推定落札価格は£14万 - 18万(約1946万円~2502万円)となっている。

オクタン編集部

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