「眠れる美女」40年以上放置されていたフェラーリ しまい込まれた理由とは?

Osenat Automobiles

1974年以来、シーツとほこりの下になり眠っていた、フェラーリ330GT 2+2が40年以上の時を経て再び陽の光を浴びた。

当時フランスのイタリアメーカーの独占輸入業者であったフランコ・ブリタニックによってフランスへこの一台が渡ってきたのは、1966年10月27日だった。したがって、はじめて走った場所はパリであり、1967年7月にはファースオーナーのもとに納車された。




この“眠れる美女”は、平日はサントゥアンのフリーマーケットにオーナー家族を連れて行っていた。しかし、1974年にフランスで制限速度が導入され、罰金に悩まされていたオーナーは、納屋にしまい込んでしまった。数年後、オーナーは息子に車を譲った。しかし、その息子もまた車に乗る時間はなく、フェラーリは眠り続けたのであった。



木製のドアを開けてみると姿を現したフェラーリは、ブルーのボディで上品な雰囲気を漂わせていた。室内には、大量のカセットが残っており、時代を感じさせる。マッチングナンバーのエンジンも含め、パーツ類は当時のまま、オリジナルである。



40年以上眠っていたフェラーリは、間もなくオークションに出品される。また、新しいANSAエキゾースト、ホイールアーチプレート、ワークショップでのメンテナンス用のフェンダーカバーなどパーツも付属して販売される。推定落札価格は15万~20万ユーロ(約1890万円~2520万円)レストアを施して、また美しい姿へと蘇らせてくれるオーナーのもとへいくことを願う。

オクタン編集部

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