継承と革新を知る週末の旅 新しくなったルノー・ルーテシアで行く軽井沢


 
東京から軽井沢に向け、実際に新型ルーテシアを走らせ感じたことは、1300cc の小型車が実に良く走るという事実。込み入った街中もキビキビと走る取り回しの良さも秀逸だが、高速道路においてCセグメントモデルを凌駕する加速や安定したレーンチェンジを見せるところなどは特に印象的。なかでも感心したのがクラス最高と謳われる高度な運転支援システムだ。

全てが新設計されたインテリア。各パーツの質感を大幅に向上させており、上位クラスを思わせるシックな雰囲気に。本革ステアリングにはエアバッグシステムを内蔵。スポーク上には各種スイッチ類に加えステアリングヒーターも搭載。

アダプティブルクルーズコントロールとレーンセンタリングアシストを組み合わせたサポートシステムは、非常に精度が高くハイスピード走行でも前方車を睨みながらハンドルを握り締める必要はなく、同行者と会話に興じながら安全に走らせることができる。高速道路での移動に余裕ができることは、移動時間を充足させるのみならず、目的地に到着してからの余裕に直結する。前モデルの4代目は、欧州にてBセグカーのNo.1ベストセラーモデルとなった傑作だが、この5代目はさらに充実のパッケージへとランクアップしており、ヒットモデルとなることが今から十分に予想できる。

7インチのタッチスクリーンは、浮遊感あるフローティングデザインが特徴。スマートフォンとのミラーリングのほか、ルーテシアインテンス テックパックでは360°カメラもここでモニター可能。車両真上からのビューを写しだす。
 
日常からの脱却を図る要素として、リゾート地の持つ"優雅な雰囲気"はやはり無視できない。あまりに普遍的なありふれた風景では、リフレッシュの度合いも浅くなりがちだ。時には思いきりラグジュアリーな空間に浸り、贅沢に羽根を伸ばしてみたくなる。そんな要望に関し、魅力的かつ多彩な選択肢を持つところも軽井沢ならでは。「ルグラン軽井沢ホテル&リゾート」は、南軽井沢に広大な7万坪の敷地を持つ瀟洒な宿泊施設だ。創業して僅か3年という比較的新しいホテルだが、古くからこの地に馴染んできた老舗の風格を匂わせる。南仏風の邸宅を模した本館も実に素晴らしいものだが、カートにて登る高所にしつらえたヴィラスイートは眺めも格別。雄大に広がる浅間山のビューは、深いリラックスをもたらすとって置きの絶景と言えるもの。

本館二階には開放的なプール付き。バーやスパまで併設されており、心からのリラックスが楽しめる。浅間山を臨む風景も見どころ。

本館から少々登った場所にはヴィラスイートや山の上スイート等の"離れ"がある。ここだけの景観を求めて訪れるリピーターも多いという。

車を走らせながら、ふと目に付くショップに気ままに立ち寄ることも、軽井沢らしい時間の過ごし方のひとつ。森の中に静かに佇む「ペースアラウンド」は、温故知新を地で行くハイセンスな雑貨店。欧州の古道具や味わいのある器、キッチン雑貨、それに家具や古本などを多彩に取り揃えている。留意したいのは店主自らの感性を込めた個性的な展示スタイルだ。古物や現行品を隔てず巧みに取りあわせ、季節の植物を添えた展示などは、暮らし方の可能性をさり気なく提案してくれるもの。新たな発見に満ちた空間は、ついつい長居したくなるのが当然だ。店内にはカフェも併設しており、一息つくことで運転旅行の丁度良いブレイクタイムとなるだろう。

約100坪という広い店舗には家具から食器、キッチン道具に籍、それに食品、音楽CDまで厳選のアイテムが並ぶ。また、店内にはカフェに加えコーヒー豆の焙煎ショップ「ファネル」も併設。
 

文:長谷川剛 写真:高柳健 コーディネイト:星野雅弘 Words:Tsuyoshi HASEGAWA Photography:Ken TAKAYANAGI Coodination:Masahiro HOSHINO

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