継承と革新を知る週末の旅 新しくなったルノー・ルーテシアで行く軽井沢



高級別荘地としての伝統を維持しつつ、実はデジタル都市としてのインフラ整備においても、広く静かにアップデートが進む軽井沢。新幹線ならば東京まで90分にてアクセスできる利便性ゆえ、以前から軽井沢は遠距離通勤の移住者が増加傾向にあるという。また、前述したように、近年では急速に広がる新たな価値観やワークスタイルの多様化なども重なり、多くの人が移住先としてこの地を選択しつつある。自然豊かな別荘地としての側面に加え、ニュースタンダードな生活の場としてのポテンシャルに注目が集まる軽井沢。そんな状況を踏まえ、2020年の11月にオープンした施設が「軽井沢コモングラウンズ」だ。

かつて青山学院大学の中軽井沢寮だった「軽井沢コモングラウンズ」。当時の建物をリフォームした施設は深い味わいを持つ。

エリア内のシェアオフィスには、落ち着いた仕事環境を求める近隣在住者に加え、ワーケーション滞在中のオフィスとして利用する人もいるという。もちろん軽井沢にも以前からシェアオフィスの類いはあるものの、豊かな自然を生かした敷地のなか、リラックスしつつ働ける環境はここならでは。また特長のひとつとして児童用のアフタースクールを併設しているところも見逃せない。たとえば両親が共働きの場合、子供たちは放課後などにここで英会話等が学べるという。また、休暇に訪れる別荘族の児童などの受け入れ可能なプログラムも予定している。このように、より自由な生き方を支援する"コモングラウンド(次世代共同領域)"に関連するプロジェクトが、現在軽井沢のあちこちで進められているようだ。

シェアオフィス「ザ・オフィス」は、温もりを感じさせるインテリア。窓の外に広がる自然の風景が心を和ませる。

かつて大学のセミナーハウスだった建物をモダンにリフォーム。アフタースクールの他、ヨガ教室など多目的な利用が可能だ。
 
積み重ねた遺産を受け継ぎつつ、多用化するライフスタイルに対応すべく、しなやかに進化を続ける軽井沢。このことは、新型ルーテシアとも強くリンクするエッセンスだ。初代モデルの"小さな高級車"というコンセプトを手放すことなく、華麗にエクステリアやインテリアを改良している部分もしかり。脚回り部分では新設計の「CMF-B」プラットフォームを採用し、パワートレーンも大トルク型の高効率な1.3L 直噴ターボエンジン(最高出力131ps、最大トルク240Nm)を搭載。

Bセグメントを越えた積載量を誇るリヤのラゲッジスペース。391リッターの容量はクラス最大級。使い勝手を考慮したダブルフロアシステムを採用。

クラス以上の走りにてドライビングの時間を快適かつアクティブに演出してくれる一台へと成長した。もちろんBセグ最高レベルとなる運転支援機能もトピックだ。帰り道での高速運転も先述のクルーズコントロールによる恩恵に浸りつつ、疲れや退屈を感じることなく都心まで戻ることができた。有能な車が一台あれば、素晴らしい経験や出会いはこれからも増えていくに違いない。心地よい運転時間のなかで、改めてそのように感じた。


ルノー ルーテシア インテンス テックパック
ボディサイズ:4075×1725×1470mm 
重量:1200kg
駆動方式:前輪駆動(FF) 
変速機:電子制御7段AT
エンジン:ターボチャージャー付
直列4気筒DOHC 16バルブ
排気量:1333cc
最高出力:131ps/5000rpm
最大トルク:240Nm/1600rpm
車両価格:276万9000円
https://www.renault.jp/car_lineup/lutecia/gps/index.html

文:長谷川剛 写真:高柳健 コーディネイト:星野雅弘 Words:Tsuyoshi HASEGAWA Photography:Ken TAKAYANAGI Coodination:Masahiro HOSHINO

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