新車時から走行距離 4万km未満!特別カラーのランチア・デルタがオークションに

RM Sotheby's

ランチアはWRCにおいて、1987年~1992年の6年間で6度のワールドタイトルを獲得するという、歴史に残る栄光を残してきた。デルタ HF 4WD、デルタ インテグラーレ 8V、デルタ インテグラーレ 16V、デルタ インテグラーレ エボルツィオーネ、デルタ インテグラーレ エボルツィオーネⅡというように進化を遂げてきた。しかし、エヴォルツィオーネⅡが導入されたのは、ランチアがWRC出場から退いた翌年のことだったため、実際に勝利を獲得したという歴史はない。

エヴォルツィオーネIIは、アップグレードされたターボチャージャー付き16バルブ 2リッター 直列4気筒エンジンを搭載している。洗練されたマレリエンジン制御システムは、2.0リッター排気量を最大限に活用するためにシーケンシャルマルチポイント燃料噴射と連携して機能し、ギャレットのターボチャージャーは猛烈なブーストを提供した。そのパワーは5速マニュアルトランスミッションを介して、4輪すべてに送られた。その下には、頑丈なサスペンション、ABS付きの大きなブレーキを備えていた。さらなるアップデートには、よりクリーンなスタイリング、レカロのスポーツシート、およびモモステアリングホイールが含まれている。



また、エボルツィオーネIIの最終生産年には特別版がいくつかある。そして、1月に開催されるオークションに出品されるこの一台も特別版だ。1995年の「ブルーラゴス」バージョンであり、215台のみが生産されたというもの。 1994年4月27日に完成したこの車は、ドイツに新車でデリバリーされ、1995年4月21日に初めて登録された。数年後にはイタリアで登録され、2018年にはベルギー経由でアメリカに輸入された。チャンピオンシップの血統、魅力的なパフォーマンス、日常の使いやすさを持っている車であるにもかかわらず、この印象的なブルーラゴスの走行距離は新車時からわずか3万9000km未満となっている。



エクステリアは、メタリックブルーのボディとイエローのベルトストライプが合わせられ、インテリアのレカロシートはクリーム色で上品に仕上げられている。さらに、ブルーラゴスは当時のランチアでは珍しくエアコンが標準装備されている。



2020年4月、バッテリー、タイミングベルト、オイルフィルターの交換、ブレーキシステムのリフレッシュが行われている。ジャッキ、ツールキット、2つのキー、および2020年に実行されたサービスの請求書とともにオークションにかけられる。推定落札価格は発表されていないものの、昨今のランチア・デルタ高騰を考えると、1000万円以上になることは間違いないだろう。

オクタン編集部

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