アストンマーティン WECへのワークス参戦に終止符│2021年に新しい戦略的なアプローチ

Aston martin

世界耐久選手権(WEC)でチャンピオンに輝き、ル・マン24時間レースでダブル・クラス優勝を果たしたアストンマーティンは、Vantage GTによる2021年以降のモータースポーツ・プログラムの焦点を、カスタマー・レーシングに移行することを発表した。これにより、9年間に及ぶWECへのワークス参戦に終止符が打たれることになる。

先月開催されたバーレーン8時間レースで、マルコ・ソーレンセン(DEN)とニッキー・ティーム(DEN)がWEC GTドライバーズ・タイトルを獲得したことで、アストンマーティンは、ル・マン24時間レースで確定させたマニュファクチャラー・タイトルに続き、ダブル・タイトルを獲得した。これによって、アストンマーティンは、非常に高い評価を得ている量産モデルのVantageをベースにしたレースカー、4リッターV8 Vantage GTEで設定したすべての目標を達成したことになる。アストンマーティンは、フロントエンジンのGTレースカーにおける豊富な経験と専門知識を活用して、国際的なGTレースの世界で数多くの成功を収めている。

アストンマーティンは、2012年のシリーズ開始以来、WECの主役を務めてきた3社の自動車メーカーのうちの1社だ。アストンマーティンは、WECに参戦した9年間(7シーズン)で、47回のクラス優勝と103回の表彰台、9回のクラス・チャンピオンシップ、ル・マン24時間レースで4回の優勝を記録した。そして、2021年以降もパートナー・チームを通じて、アストンマーティンVantageは、WECでさらなる存在感を示すことが期待されている。



WEC以外でも、アストンマーティンVantage GTカスタマー・レースカーは、2年目のフルシーズン参戦となる2020年に素晴らしい成功を収めた。アストンマーティンのカスタマー・チームは、世界中で開催された20以上のレース・シリーズで、323回のスタートを切り、62回の勝利と157回の表彰台を獲得した。これは、レースに参戦したVantage GTが、5回に1回勝利し、半分で表彰台を獲得していることを意味している。それらのスタートのうち、14%はポールポジション(クラスを含む)からのものだった。Vantageは、アストンマーティン・レーシングが獲得した2つの世界選手権タイトルを含め、世界全体で合計26のGTまたは耐久タイトルを獲得した。

アストンマーティン・ブランドは、2021年に、1960年以来初めてフォーミュラ1™世界選手権に復帰する。しかし、アストンマーティンは、GTレースの世界でも、Vantageおよびパートナー・チームとともに、さらなる栄光を目指しているのだ。これには、インターコンチネンタルGTチャレンジ、GTワールドチャレンジ、米国のIMSAウェザーテック・スポーツカー・チャンピオンシップ、スーパーGTチャンピオンシップ、その他の主要なGTシリーズを含む、世界最高峰の耐久イベントが含まれている。

アストンマーティンによる耐久プログラム戦略の転換は、プロドライブとの間で、改定された新しい契約を締結したことによるもの。プロドライブは、アストンマーティ・レーシング向けの最新世代のフロントエンジンGTレースカーを、複数年契約で引き続き独占的に製造および供給することで合意した。



アストンマーティン・レーシング社長の、デイビッド・キングは、次のように述べている。「今年は、国際的なモータースポーツ・シーンにおいて、Vantageが前例のない成功を収めた年となりました。GTEからGT3、エントリーレベルのGT4まで、すべてのレベルのチャンピオンシップで大きな成功を収め、世界、国際、国内シリーズの合計で26のタイトルを獲得しています。しかし、達成すべきことはまだ沢山残されており、Vantageは大きな可能性を秘めています。そのため、世界の主要なGTチャンピオンシップにおいて、さらなる成功を追求するために、ファクトリー・サポートの焦点をパートナー・チームに移すときが来たと判断しました」

アストンマーティン最高経営責任者(CEO)のトビアス・ムアースは、次のように述べている。「Vantageは、2020年に世界チャンピオンの称号を獲得し、そのGTEバージョンは、ル・マン24時間レースで優勝しました。今回、非常に激しい戦いが繰り広げられているGTレースの世界で、VantageGT3とともに私たちのパートナー・チームとカスタマー・チームをサポートすることにより、直接のライバルと戦うための最高の機会を提供したいと考えています」

オクタン編集部

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