ユニークな歴史の一部 ホットな高性能バージョンのルーツをたどれば・・・

今やスポーティーなフィエスタの存在しない世界は想像しがたい。英国では、2分に1台は新しいSTを見かけるし、XR2やRTターボのエンスージアストは何世代にもわたる。こうしたホットな高性能バージョンのルーツをたどれば、すべてこのワンオフのショーカー、ヒーレー・フィエスタに行き着く。

時は1978年。米国フォードは、スポーティーなコンセプトカーでフィエスタの知名度を高めようと考えた。これを指揮したマーケティング担当のギャリー・コーズは、フォードを説得して、プロジェクトをイギリスのヒーレー・オートモビール・コンサルタント社に任せた。ドナルドとジェフのヒーレー父子も関与し、米国仕様フィエスタのモディファイが始まった。
 
手始めに、アメリカ向けの排ガスデバイスを取り外すと、1.6リッター ケントエンジンのチューニングをブロードスピードに託した。ヘッドに手を加え、新しいカムシャフトやエグゾースト、ウェバー製ツインチョークキャブレターを採用して、出力は66bhpから105bhpに高まった。 



それにマッチするよう、サスペンションとブレーキもアップグレード。一方、インテリアは剥ぎ取られ、リアシートの代わりにロールバーが取り付けられた。さらにウルフレース製フロントシート、新しい補助計器、スポーティーなステアリングを装備して、パッケージが完成した。
 
ショーカーには派手さも必要だ。ヒーレーは、ホイールアーチにフレアを付け、太い13インチのミニライト製ホイールを履かせて、深いフロントスポイラーも付けた。ペイントはジャガー・ブリティッシュ・レーシンググリーンで、黄色のピンストライプが目を引く。ヒーレーのバッジも数カ所に付けられた。
 
まさにユニークな歴史の一部であり、保存状態も申し分ない。フォードのエンスージアストも、ヒーレーとのつながりに関心のあるファンも、心惹かれるだろう。

編集翻訳:伊東和彦(Mobi-curators Labo.) 原文翻訳:木下 恵 Transcreation:Kazuhiko ITO (Mobi-curators Labo.) Translation:Megumi KINOSHITA

RECOMMENDEDおすすめの記事