鏡のような車!他に類を見ないレーシングカー「ルンゲ」とは

Bonhams

あまり耳にしない自動車メーカーのルンゲ・カーズは、元プロのスノーボーダーであるクリストファー・ルンゲによってミネソタ州の田舎の納屋で始まった。彼が設立した会社は、手作りの特注自動車の製造を専門としている。

クリストファーは何年にもわたっていくつかのポルシェを所有し、カスタムしていくにつれて、自動車、より具体的には第二次世界大戦後のドイツのデザインに対する情熱が高まった。そして、2011年に彼は自分でアルミボディを叩き出すという新しい旅をはじめた。目標はレプリカを作ることではなく、シンプルでありながら美しいデザインを通して時代を捉えることだった。



アルミニウムで覆われたルンゲの車両は、その表面が病院で使用されるトレイのように反射する。各コミッションは、カスタマーそれぞれの仕様に合わせて設計されており、非常にユニークである。アルミニウムを用いて手作業で成形されたボディワークを使用し、従来の車体製造技術を用いて作られている。メタルは、プロセスの最後に「Superleicht」(超軽量)アルミニウムチューブフォームに取り付けられる。このようにルンゲは、当時のように手作りのオーダーメイドで造られる自動車の伝統を真に受け継いでいる。

唯一無二の特別なルンゲは売りに出されることがめったにないが、ルンゲRS010が1月開催のオークションに出品される。この一台は、2017年から2019年にかけて設計および製造され、レースにも興味を持つ熱狂的な自動車コレクターが購入した。 RS010は、フルスチールチューブフレームと195馬力を発揮する2.3リッター 水平対向4気筒ミドマウントエンジンを備え、4段の「ロングボックス」トランスミッションと組み合わされ、時速80マイル以上で4段の巡航速度を快適にする。



内部制御とトグルスイッチは1950年代の航空機から取られており、ソビエトMiGジェットからの時計がダッシュボードに配置されている。このような見た目だがエアコンも備えられているため、快適なドライブを楽しむことができる。RS010の重量は平均的な中型セダンの約半分の重量である約1,350ポンドとなっている。完成後、このルンゲRS01は様々な展示会でお披露目された。ユニークなスタイルから、The Rake、Bloombergを含む多くのメディアに登場している。



走行距離は、数マイルでほとんど走らされていないコンディションである。販売には、製作工程の写真と、車のテーマに合わせて作られた素敵なツールキットが付属している。ユニークなデザインと構造、驚異的なパフォーマンスとハンドリングを備えたルンゲRS010は、文字通り他に類を見ないものであり、自由に走る楽しさを与えてくれる一台であろう。

オクタン編集部

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