月面で電気自動車をドライブさせた!元宇宙飛行士が地球上で初めての挑戦に

元宇宙飛行士のチャールズ(チャーリー)・デュークは月に足を踏み入れた10人目の人間であり、これまでで最も先進的で革新的な電気自動車のひとつである月面車(LRV、ローバー)を運転させた6人のうちのひとりである。そんな彼でも、地球上で先進的なフルエレクトリックカーを運転したことはなかった。月面に最初のLRVが着陸してから50周年を記念して、地球では初めての電気自動車をドライブさせた。選ばれたのは、ポルシェ・タイカンである。

2021年7月は、最初のLRVが月面を走行してから50年になる。1970年代初頭に誕生した電池駆動式のLRVはそれ自体が革新的な技術であり、わずか17カ月で開発され、重量はたったの210kgであった。その急速な発展とそのごくわずかな重量にもかかわらず、LRVはタフで絶対的に信頼できる存在でもある必要があった。

「月面上では、車の重量はわずか80ポンドでした」とデュークは話す。「それまでは400mが月面を移動する距離の限界でしたが、LRVを使用すると着陸地点から6〜7kmまで離れた場所からサンプルを入手できたため、月探査に革命を起こすことができました」。アポロ16号のミッションで、デュークとジェームズ・ヤングはLRVで計26km以上をカバーし、月着陸船から4.5kmまで移動し、3時間半近くのドライブ時間を記録した。この距離は、LRVが故障しても宇宙飛行士が自らの力で戻ることができる範囲を意味している。



「3日間の滞在中にバッテリーの半分も使用していなかったと思います。リフトオフを撮影するため、車にカメラをつけたままにして置いていました。リフトオフ後もカメラを車に載せて動かし続けていましたが、車のバッテリーが切れたのは数日後です。それは非常に信頼性が高く、今でも2つのバッテリーを持って戻ったら、同じことをもう一度やり直すことができると思います」



人類史上最も先進的で革新的な車のひとつを運転しているにもかかわらず、デュークは電気自動車を運転したことがなかった。ポルシェは、テキサス州オースティン近くの小さな空港で、フルエレクトリックカーのタイカンを使ってスピンすることを提案した。

「もちろんゴルフカートは運転したことがあります。しかし、この地球上では、電気自動車を運転したことは一度もありませんでした。しかし、新しい車は飛行機と同じだと思います。まず、そこに座ってすべてを把握しなければなりません。コックピット、スロットル、コントロールの視認性とレイアウトです。タイカンは素晴らしい車で、タイカンのテクノロジーはローバーよりも桁違いに優れています」



3つのLRVはすべて、その時代の先駆者として月面に残され、半世紀経ってもまだ月の塵を集めている。デュークと仲間の宇宙飛行士の勇気と野心は今でも地球でインスピレーションを与え続けている。

オクタン編集部

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