『ミニミニ大作戦』に登場したジャガー Eタイプの行方は?

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史上最も尊敬されているイギリス映画のひとつは、『ミニミニ大作戦』であろう。洒落のあるジョークとカメオ出演が合わさり、1960年代を生きた人々の精神を捉えている。登場する車についてもいうまでもない。トロイ・ケネディ・マーティンは、マイケル・ケイン(チャーリー・クローカー役)のために特別に脚本を書いた。クローカーはロンドン訛りの魅力的な男性として描かれ、彼と愛らしい悪党の一団は、トリノで強盗をしてから3台のミニ・クーパーで逃げ出した。

この映画は、ランボルギーニ・ミウラP400がアルプスを優雅に走るシーンからはじまる。アストンマーティン、ジャガー、フィアットなど様々なブランドのアイコン的な車が登場するが、ランボルギーニを除いて、すべての車は北ロンドンのブレナムモーターズのデビッド・サラモーネによって調達された。「私は車を見つけるためにあらゆる奇妙な場所に行きました。 私が見つけた中で最も安いアストンマーティンDB4コンバーチブルや、2台のEタイプを手に入れました」と回顧している。今回は、ジャガーEタイプについてご紹介する。

イタリアに到着したクローカーは、2台のジャガー Eタイプとアストンマーティンで山を越えてトリノに向かっていく。アルプスの丘陵地帯を曲がりくねって浅い斜面に入ると、ギャングは突然マフィアに直面する。マフィアのブルドーザーがダークブルーのEタイプのフィックスドヘッドをつぶすと、クローカーは「彼は保険料をゲットするだけだ」と叫ぶ。サラモーネは、使い捨てのためにロンドン中から4台のジャガーEタイプ(2台のフィックスドヘッドと2台のロードスター)を購入している。

実際には、登録番号619DXXと848CRYの2台が撮影に使用された。フィックスドヘッドの619DXXは後にグリーンにリペイントされ、ロードスターに改造されていると伝えられている。また、ジャガーのレスターシャーディーラー Walter E Sturgess & Sonsにあった、レッドのロードスター848CRY(元は2BBC)は今でも歴史を引き継いで大切にされている。



かつて2BBCは、平日は試乗車として活躍し、週末にはマネージャーのロビン・スタージスがレースに出るための車だった。「Eタイプが登場したときは大きな関心を呼び、ディーラーに展示されました。平日はロードカーでしたが、それが週末には有名なレースに出場して勝つことができたということは普通ではありません」と彼は回想する。1961年の末に、スタージスは"848CRY"として再登録した。



サラモーネは、映画で青いミニを運転していたトニーを演じた俳優のリチャード・エサメからこの車を購入したそうだ。1977年7月には、Eタイプの専門家で自動車の歴史家フィリップ・ポーターのもとへと渡った。「私が848CRYを購入したとき、それが非常に初期の車であることを知っていましたが、そのレースの歴史や映画に登場したことは何も知りませんでした。テレビで映画を見て、元の所有者であるロビン・スタージスにコンタクトしてはじめて知りました。私は1991年頃にフルレストアを完了し、トリノで開催された"イタリアンジョブチャリティーラン"に参加しました」

オクタン編集部

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