歴史的宣言。ボルボが2019年以降に全モデルを電動化

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2017年7月5日、スウェーデンの自動車メーカー「ボルボ」から、驚くべき発表が行われた。2019年以降に発売される全てのボルボ車が、EV、またはハイブリッドカーになるのだという。内燃機関のみを搭載した車の歴史的な終焉。従来型エンジンの使用中止を正式にアナウンスした自動車メーカーは、ボルボが初めてである。

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1927年にスウェーデンで創業したボルボは、自動車の安全性を常に追求し続けてきたことで知られるメーカーだ。同社は革新的な安全装備を開発するだけでなく、それらの特許を公開することで、自動車の安全性に世界規模で貢献してきた。1959年にボルボが開発した3点式シートベルトや、1994年に発明されたサイドエアバッグも、その一例である。

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そんなボルボが、電動化を将来の事業の中心に据えることを明らかにした。この発表は電動化に取り組む全ての自動車メーカーにとって最も大きな転換期の一つを意味しており、内燃機関の発明から1世紀以上を経て電動化が自動車の歴史における新たな章の幕開けとなることを明確に示している。

ボルボが掲げた具体的なビジョンは、次のようなものだ。全モデルに、電気自動車、プラグインハイブリッド車、もしくはマイルドハイブリッド車をラインアップ。2019年から2021年の間に5台の電気自動車を発売し、そのうち3台はボルボ・モデル、2台はポールスターのハイパフォーマンスカー。これらの5台に加えて、全モデルにガソリンおよびディーゼルのプラグインハイブリッド、もしくは48Vのオプションを備えたマイルドハイブリッドを用意し、自動車メーカーの中で最も幅広い電動化された車をラインナップするのだという。

ボルボは以前から、2025年までに電動化した自動車を100万台販売するという目標を掲げていた。今回の発表は、この目標の実現に向けた強い決意の表れであり、その道筋を具体的に示すものである。

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ボルボ公式ページ:http://www.volvocars.com/jp

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