伝説のホットハッチがEVになって復活 ?! プロトタイプが公開に

renault

ルノーの中で最も有名なモデルといえる"5"が、新たなプロトタイプとなり復活した。

ルノー5は、フランス語で5を「サンク」ということから、日本でもその名で呼ばれていることが多い。1972年から85年にかけて製造された初代5はルノー4のエンジンを引き継いだモデルで、世界で初めて樹脂バンパーを前後に採用した車であった。アメリカでは、"Le Car"という名で販売されていた。シエテ、アルピーヌ(1,300cc)などのバリエーションがある中で、最もルノー5を有名にさせたものが5ターボであろう。WRCでも戦えるよう、ボンネット上にエアダクトとオイルクーラー用インテークが備えられ、張り出したフェンダーが特徴的なデザインとなっている。5ターボの後は5ターボ2となり、ベースモデルがシュペール5となって1985年に生産終了を迎えた。

そして今回新たに発表された5プロトタイプは、初代5と、マルチェロ・ガンディーニがデザインを手がけ1984年から1996年にかけて製造された2代目5の両方の影響を受けているように見える。サンクターボを彷彿させる張り出したフェンダーも印象的だ。フロントには、長方形のライトと光りで浮かび上がる"RENAULT"のロゴの配され、レトロな雰囲気を持ちながらも最新の技術も取り入れている。サイドから見ると、Cピラーが約45度傾斜している点もサンクらしいポイントといえよう。リアライトは大きくなり、フロント同様にRENAULTのロゴがライトアップするようになっている。



インテリアについては細かく明かされていないが、フロントガラスにはガラスディスプレイが現れ、周辺に関する重要な情報を提供してくれる。同様に、技術仕様も公開されていない。ボンネットに見られる充電ポートが目印となり、EVであることだけが明かされている。



「最も人気があり不可欠な車の1つに影響を受けた現代的なアプローチ」と表現されており、ヨーロッパで電気自動車を普及させる方法を示すためにこの5プロトタイプを作ったという。5プロトタイプは、ホンダEなどEVホットハッチと競い合う存在になっていく。市販車においてはいくつか変更は施されるであろうが、完成度が高く基本的なデザインは変わらないと考えられる。

今後、ルノーは、2025年までに7台のEVを含む14台の自動車を発売することを発表している。ルノー4の最新バージョンがEVとして登場するといううわさもある。今後の展開が楽しみだ。

オクタン編集部

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