ポルシェ「ボクスター」の由来は?モデル開発の裏にあったコンセプトモデル

Porsche AG

1993年、ポルシェ・ボクスターは最初で最大のテストに直面した。それはデトロイト・モーターショーでのコンセプトカーの公開である。

「ボクサー」と「ロードスター」のかばん語である"ボクスター"の名前は、車両カテゴリーとボクサーエンジンの両方を表しているもの。この2つの要素は、ポルシェが長年に渡って共通している持っているといえる。

現在、スペシャル・プロジェクトディレクターを務めるグラント・ラーソンは、コンセプトカーの設計を担当していた。その当時をこのように回想している。「1991年10月、私は当時、デザイン部門の事前開発を担当していました。東京モーターショーを訪れたのを覚えています。アウディはそこでAvus Quattroコンセプトカーを発表しました。1991年の終わりには、ボクスターと996シリーズの開発がすでに他で行われていたため、私たちはショーカーを製造することにしました。デザインに関しては完全に自由でした。すべてのドラフトは2D図面として作成されました。今日のような3Dの画面ではありません」



「上司のハーム・ラガーイは、可能な限り詳細なフォームをデザインにするよう依頼しました。素晴らしいモデラーであるピーター・ミュラーを呼ぶことができたことは幸運でした。彼は通常の方法で座標を使用する代わりに、私の絵だけを扱いました。いわばフリーハンドです。当初は1993年春にジュネーヴでコンセプトカーを発表する予定でしたが、時間を無駄にしたくないという理由で1月のデトロイトに決定しました。さらに、ロードスターに焦点を当てたのは、当時ポルシェが弱かったアメリカ市場向けであり、マツダ・ミアータとMW Z1がすでにロードスターセグメントに存在していました」



ラーソンによって設計された「ボクスター」スポーツカーのコンセプトにより、ポルシェは以前のスパイダー、スピードスター、ロードスターのスポーツカーの技術開発を続け、550スパイダーと718 RS60の要素を意図的に含めた。ミドエンジンのコンセプト、リアの短いボディオーバーハング、フロントアクスルをはるかに超えて伸びるフロントエンド、中央に配置されたエキゾーストテールパイプ。これらはすべて、祖先であるモデルとコンセプトカー両方の特徴だった。

「ボクスター」は、専門家からも圧倒的な好評を得た。グラント・ラーソンはいう。「デトロイトでのプレゼンテーションの直後に、ボクスターのシリーズデザイン開発をすぐに停止するように指示されました。代わりに、“そのコンセプトを作ってください”という指示がありました」

オクタン編集部

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