太平洋を3度も往復したダットサン!愛情を注がれてきた至極の240Z



ダイレクトレポート:現オーナーが語る、この個体の魅力!
初期型の特徴がしっかりと残されていることが、この個体最大の魅力です。
・エンブレムがすべて金属製
・2つのエアアウトをもつレットテールゲート
・240Zと入ったCピラーエンブレム
・初期型用D文字純正キャップとタイヤ付きスチールホイールも付属
・2400OHCの文字があるエンジンカムカバー
・センターコンソールにチョークレバーとハンドスロットルレバーがある
・プラスチック製工具カバーが背もたれ後ろにある
・穴なしスポークのステアリングホイール
・日除けのない平らなマップライトカバー
・シンプルな3枚ルーバータイプのセンターエアベント
・初期の2年間のみ設定されたブルーインテリア
・シートバックサイドのシートベルトフック
・クロームメッキで洒落た丸型のコートハンガー
・脚長の美しいデザインをもつ室内ミラーのステー
・オートチューニング式AMラジオ

アメリカ向けは車体番号プレートにエンジン番号の記載が義務付けられており、本個体のL24エンジンはもちろんマッチングナンバーです。E31型ヘッドは初期型のみ圧縮比9.0:1と高めの設定でした。翻って1971年10月に登場した日本仕様の240Z/ZG用L24エンジンはE88型で、圧縮比は8.8:1となっています。つまりエンジンカムカバーに2400OHCと入った E31型L24は国内仕様には存在しないエンジンなのです。ミッションは4速のF4W71Aで、ワーナー型シンクロを採用しました。のちに日産車の主流となるタイプです。リアデフはR180のギア比3.364で、4速2500rpmで60マイル(100km/h)クルーズできるように設計されています。

私はネジ一本からホースバンドに至るまで、とにかくオリジナルでないと気が済まないタイプです。全ては飾りではなく、機能してこそのクルマですから、見えないところもオリジナルにこだわりたい。

走ってもオリジナル、触れてもオリジナル、スイッチを入れたらオリジナル。小さな照明から8トラの操作まで動くべきものが動かないという点が何処にも見当たらないよう仕上げています。つまり、旧車にありがちな残念ポイントがありません!シートベルトのTAGやプラスチックのカバー、傷んでポイっと捨てられてしまいがちな部品もすべて正しくそこにあります。車載工具もしかり。オリジナルであることを最大限に楽しみながら乗ってきた思い入れのある個体です。


車両情報提供:CARZY (文:西川 淳 写真:吉見 幸夫)
車両販売ページ→ https://www.carzy.net/ja/cars/6G4EiXmkMBb3W3oOsqMm

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