ハリウッド女優が所有していた!ピンクの一台に合わされたインテリアは?

RM Sotheby's

リンカーン・プレミアは新設計されたモデルだったが、まったく新しいキャデラックやインペリアルとの競争力を維持するために、わずか2年目に大幅なアップデートを遂げた。中でも、プレミア・コンバーチブルは、当時5,381ドルでリンカーンの中で最も高価な車であったが、注文数のトップでもあり続けた。

価格は1956年から781ドルも跳ね上がり、競合他社の価格に匹敵した。スタイリングの変更は、リア部で最も見られ、より高いフィンとフレアクォーターパネル、テールランプ、バンパーなどが含まれていた。フロントでは、新しいグリル、改訂されたバンパー、および新たな4ヘッドライト「Quadra-Lite」が採用された。



エンジンの改良には、より高い圧縮比が含まれ、馬力は300に増加した。新しいカーター製4バレルキャブレターの採用、使い捨てスピンオンオイルフィルター、より丈夫なカムシャフト、改訂されたエキゾーストマニホールド、Paper-Pakエアクリーナーなどに進歩が見られた。ターボドライブオートマチックトランスミッションは空冷ではなく水冷になり、より小さなトルクコンバーターが採用された。パワーベントウィンドウ、電動ドアロック、6ウェイパワーシートがオプションリストに初めて追加された。

現在、「世界一の自動車博物館」と呼ばれるピーターセン自動車博物館の地下所蔵コレクションからオークションに出品されているこの魅力的な1957年のリンカーン・プレミアハードトップクーペは、タキシードカラーのビニールシートに美しいバミューダコーラルのボディで仕上げられている。



1956年11月2日にミシガン州リンカーンのウェイン工場からラインオフしたこの一台は、アメリカの女優/モデルであるジェーン・マンスフィールドが1957年11月24日に購入したということが残された書類から分かる。伝えられるところによると、エアコンユニットは、マンスフィールドが所有していた時期に交換されたアフターマーケット部品とのこと。幅広のホワイトウォールタイヤとファクトリーからのホイールカバーのセットが取り付けられ、付属のスペアがトランクに載っている。

ピーターセン自動車博物館が購入した2000年12月までは、カリフォルニア州ブエナパークのカーズ・オブ・スターズ・ミュージアムにあったもので由緒正しいヒストリーを持った一台といえよう。スターが持っていた車、人と被らない車が欲しい方にはぴったりな一台である。推定落札価格は4万~5万ドル(約412万円~515万円)。

オクタン編集部

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