見た目は普通でも!世界に一台の特別なメルセデス・ベンツ

RM Sotheby's

AMG、ブラバス、カールソン、シュルツなどのパフォーマンス指向のチューナーが存在していたにもかかわらず、1980年代後半のアクティブなメルセデス愛好家は、さらなるカスタマイズを楽しんでいた。ニッチな車体製造市場では、ヨーロッパ大陸全体で企業が復活し、すべてが活況を呈している世界経済に支えられていた。

キャラ・デシャトレ、ゼンダー、トラスコ、ABC、ポールマン、スバーロなどの企業は、OEMメルセデス・ベンツカタログに莫大な贅沢のパッケージを展開していた。エンジンの交換、ボディスタイルの変更、エキゾチックなインテリア。しかし「過剰の10年」ともいえる間、それほどワイルドな要求はなく衰退していった。

ハンブルクを拠点とするコーチビルダーのカーロ・インターナショナル GmBHは、この時代の多くの同様の企業とは異なり、現在も営業を続けている。彼らの作業は、OEMパーツの適合、仕上げ、および利用において比類のないものだった。そして、ここで紹介するこの560TELコンバージョンは、カーロの評判にふさわしいものである。



このパールブラックメタリックのエクステリアにブラックレザーのインテリアが組み合わされたエステートコンバージョンは560SELとして誕生し、1990年5月にカーロのハンブルクファクトリーに届けられた。予想通り、カロは最高レベルの創造性でこのコンバージョンを仕上げたた。テールライトとリアデッキはW124ワゴンから供給されたもので、装備を確実にするために品質がわずかに変更されている。改訂されたラゲージエリアにも同様に、W124ワゴンのコンポーネントとカーロのコーチビルドスタッフによる改良が組み合わされている。



カーロはW124のように3枚のウィンドウを使用することはできなかったため、560TELのウィンドウはそれぞれカスタムされている。W124をベースにしながらもルーフライン、Cピラー、リアクォーターパネルはすべて細かく変更され、SELのスタイルを維持している。この560TELは、完成時に33万7,000 DM(現在の為替レートによると20万9,040ドル)を超える価格を特徴としていた。パワーは5.5リッターV8で300馬力を発生し、4速オートマチックトランスミッションを介して後輪に送られる。



このユニークなラグジュアリーSクラスワゴンを所有したい場合は、RMサザビーズが1月に開催するオークションで手に入れることができる。推定落札価格は3万~4万ドル(約309万円~412万円)となっている。

オクタン編集部

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