スペインの光岡ロックスター!? ハータングランドアルバイシン

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ハータンというコーチビルダーをご存知だろうか。スペインのグラナダに拠点を置くコーチビルダーでアジアと中東を中心にオーダーメイドのカスタムカーや、1960年代のレトロなスタイリングを持った車を販売している。日本でクラシックで上品な雰囲気の車を生産しているブランドといえば光岡が有名だが、このハータンはさながらスペインの光岡といったところであろうか。

そんなハータンが今回発表した新しいモデルがグランドアルバイシンだ。アルバイシンとはグラナダの地区の名前である。ベースはマツダのNDロードスターで、30台の限定販売となっている。カスタマーはヘリテージスタイルとビスポークスタイルの2種類から選択することが可能で、前者はよりクラシックな外観、後者はよりスポーティーな設計になっている。



グランドアルバイシンの製作の背景にはND世代のロードスターをベースとすることで、クラシカルな見た目とモダンなハードウェアを合わせるというアイデアがあった。具体的にどの時代の車がインスピレーションを与えたかについては述べられていないが、1960年代のイギリス車の雰囲気を醸し出している。フロントライトはまるで虫の目のようで、縦格子のグリルは少し小さいながらも迫力が感じられる。ホイールアーチは非常に官能的で、ホイールも一見クラシカルながらも幾何学的な美しさを持ち合わせたデザインだ。ボディは光沢のあるブリティッシュグリーンが採用されており、幌も同色となっている。ベースは日本車で製造しているのはスペインだが、このカラーリングも相まって、英国車の気品を感じずにはいられない。テールまでの曲線美がより上品さ増長しており、この車を一目見れば、すぐにオースチンヒーレースプライトやMG MGAが頭に思い浮かぶだろう。



内装はシートの写真しか公開されていないため詳細は不明だが、シートのステッチはベースのロードスターのそれと比べて高級感が増しており、内外装どちらを見てもとてもベース車両がロードスターであるとは想像がつかないだろう。



パワートレインはマツダロードスターの1.5リッター132馬力のエンジンと、2.0リッター184馬力のエンジンが用意されている。マフラーは4本出しに変更された。

価格の詳細は明らかにされていないが、ドイツ、フランス、ノルウェー、イタリア、ロシア、アラブ首長国連邦の代理店での販売が予定されており、今の所日本での販売の予定はない。

オクタン編集部

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