ジャガー・ランドローバーが新グローバル戦略 「Reimagine」を発表

JLR



「Reimagine」戦略では、適正規模、目的、編成を見直し、ラグジュアリー業界において品質と効率性における新たなベンチマークのスタンダードを確立していく。この取り組みの中核であり、2つのブランドの異なるパーソナリティを明確にしていくのが、新たなアーキテクチャー戦略である。 

ランドローバーではModular Longitudinal Architecture(MLA)を活用していく。将来の製品ラインアップの進化に合わせ、電動化された内燃機関(ICE)やフル電動化のバリエーションに対応する。さらに、ピュアEVに特化したElectric Modular Architecture (EMA)も使用し、先進的な電動化ICEをサポートする。将来的に、ジャガーのモデルはピュアEVアーキテクチャーのみとなる。



「Reimagine」戦略には、簡素化(シンプル化)の実現も含まれる。工場ごとに製造されるプラットフォームとモデルの数を統合することで、ラグジュアリー業界の効率的な規模と品質の新たなベンチマークのスタンダードを確立することができ、こうしたアプローチによって調達の合理化や、地域循環型経済のサプライチェーンへの投資を加速させることができる。

ジャガー・ランドローバーは製造の中核を担っており、自国の英国市場および世界各地の工場や組み立て施設を維持していく。英国ウェストミッドランド州ソリハルはMLAアーキテクチャーの製造元であると同時に、今後、ジャガーのピュアEVのプラットフォームの製造拠点にもなる予定。 

労働組合、販売店およびサプライチェーンの主要パートナーは、拡張されたジャガー・ランドローバーの新たなエコシステムとモダン・ラグジュアリーの未来の再構築に向けた取り組みにおいても、引き続き重要な役割を果たしていく。

「Reimagine」戦略では、ジャガー・ランドローバーの適正な規模を見極め、目的を見直して再構築し、より迅速なオペレーションを実現する。よりフラットな組織にすることによって、従業員はスピード感と明確な目的を持って製品をつくり、市場提供できるようになる。

こうした集中と選択を加速させるために、英国内の非製造部門のインフラストラクチャの大幅な削減と合理化を行う。英国ウォリックシャー州ゲイドンはこの取り組みの象徴ともいえるもので、ビジネスの「Reactor」として、エグゼクティブ・チームとその他の管理部門を1箇所に集約し、摩擦のない協力体制と迅速な意思決定を後押しする。 

オクタン日本版編集部

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