「羊の皮を被ったオオカミ」クラシック・フェラーリのホッドロッド !?

RM Sotheby's

フェラーリ250GTEは、1960年代に購入できた最もスタイリッシュで快適、そしてゴージャスな4人乗りの車だった。様々なシーンで愛されたフェラーリであり、今もなお多くのファンがいる。

そして、今回ご紹介する250GTE シリーズIIは、当時のロードゴーイングフェラーリのパフォーマンスを超えるように見事にアップグレードされたもの。一見すると、アップグレードされた印象はまったくないが、「羊の皮を被ったオオカミ」なのである。



この1962年 250GTE 2+2シリーズII、シャシーナンバー #3723GTは、1962年8月にネロのボディにペッレベージュのインテリアという組み合わせでラインオフされ、ヘッドレスト、パワーウィンドウ、ブラウプンクトラジオを備えていた。フランス・パリにあるフェラーリのオフィシャルディーラーであるFranco-Britannic Autos Ltdにデリバリーされ、1962年8月8日にファーストオーナーの製薬会社幹部ヘンリー・ルーセルに納車された。わずか7カ月後、ルーセルは彼の仲間の幹部の1人であるピエール・ファーブルに車を売っている。

1969年3月まで、車はフランス・ディジョンにあったと記録されており、1974年にそれから32年間にわたり車を所有していたオーナーに販売された。そして2011年頃には、ジャミロクワイを率いるジェイ・ケイが購入している。ジェイ・ケイは世界有数のカーコレクターでもあり、2011年4月にフェラーリクラシケ認定の取得に成功している。2011年から2018年の間、車はイギリス・ロンドンのジョー・マカリ クラシックで著名なフェラーリスペシャリストによって定期的にメンテナンスを受け、その後2019年5月に現オーナーが購入した。



2020年9月30日付けでマカリから発行された請求書を見ると、29万3,200ドルを超える作業が完了したことが示されている。マカリは、新しいフロント調整可能なキャンバーブッシュ、新しいホイールベアリング、リアアクスルベアリングなどを備え、シャシーのサスペンションコンポーネントを完全にオーバーホールした。コニ製ショックアブソーバーのセットもリビルドされ、ブレーキシステムも、より大きなピストン、パフォーマンスブレーキパッドなどでアップグレードされている。

ギアボックスとエンジンはマッチングナンバーだが、エンジンも高度に変更されている。ジョアッキーノ・コロンボ設計のティーポ128に基づいているが、マカリがこのようなプロジェクトで使用するため新たに鋳造したブロックを使用し構築されている。これによって、320馬力と370lbf⋅ftのトルクを発揮する。燃料は、特注のスロットルリンケージとウェバ― 40DC26キャブレターのセットによって供給される。



さらに、新しいスパークプラグ、イグニッションキャップ、燃料ライン、燃料ポンプ、新しく構成された燃料システムを保護するためカスタム製造されたヒートシールド、競技仕様のフライホイール、AP競技クラッチ、高トルクスターター、70アンペアのオルタネーター、オイルクーラー、冷却機能電動ファンを備えた大型ラジエーター、コロンボ V12エンジンの輝かしいトーンを聞くことができるカスタムスポーツエグゾーストを装備する。

この上品に変更された250 GTEシリーズIIは、オリジナルのスタイリング、優れた快適性、ゴージャスさを維持しながら、同じ時代に誕生したすべてのフェラーリを負かすほどのパワーを持っている。フェラーリの"ホットロッド"を試したい方には最適な一台は2月19日から開催されるオークションに出品される。推定落札価格は未公表。

オクタン日本版編集部

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