トライアンフの新型トライデントで知る、3気筒エンジンの未体験な気持ちよさとは

Photography:Hiromitsu YASUI



それはまったく新しいトライアンフのアプローチだ

そして、このトライデント660発表前の2020年8月、トライアンフはトライデントのデザインプロトタイプを、ロンドン/ケンジントンにあるモダンデザインの博物館「デザイン・ミュージアム」で発表している。伝統を受け継ぎ、なおかつ革新を続けるトライアンフが、デザインにおいても“英国式”を貫く決意をしたと感じるアプローチであった。そしてコンパクトで、キュッと引き締まったボディを持つトライデント660を目の当たりにすると、そのアプローチがトライアンフにとって新しい一歩であったことを確信した。

個人的には、加速時のシフトアップタイミングを少し遅らせ、3気筒エンジン特有の排気音や加速感を味わうため、エンジンを回し気味で走るのが気持ち持ち良かった。

3気筒トライアンフの新スタンダードモデルとして登場したトライデント660。磨きこまれたコンセプトとパフォーマンスは幅広いキャリアのライダーたちを虜にするに違いない。

トライアンフといえば、伝統と格式を重んじる“お堅い”ブランドと思われがちだ。しかしその中身は、伝統とともに、つねに新しさを追求するモダンなマインドを持つ。トライデント660を走らせれば、その伝統とモダンを、即座に感じられるだろう。

 
【諸元】
サイズ:全長×全幅×全高=2020×795×1089mm(ミラーを含まず)
シート高:805mm
ホイールベース:1401mm
乾燥重量:189kg
タンク容量:14L
燃費:4.9L/100km
排気量:659.3cc
タイプ:水冷4ストローク直列3気筒 DOHC 12バルブ
最高出力:81ps(60kW)/10250rpm
最大トルク:64Nm /6250rpm
トランスミッション:6段MT
価格:97万9000円(税別)


文:河野正士 写真:安井宏充

文:河野正士 写真:安井宏充  Words:Tadashi KONO Photography:Hiromitsu YASUI

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