防弾仕様も?ロールス・ロイスのユニークな存在「カマルグ」

RM Sotheby's

ロールス・ロイスが発行した1987年のカタログにおける究極のモデルとして、カマルグは君臨していた。カマルグの独特のスタイリングは、ピニンファリーナとのコラボレーションの結果であり、ロールス・ロイスの歴史においてもユニークな存在となった。

カマルグはイタリアンカロッツェリアらしいエッヂの効いたラインを持ちながら、セルフレベリングサスペンションと6.75リッターV型8気筒エンジンを搭載し豪勢な車だった。北米をターゲットに設計された4シータークーペで価格設定も乗用車にしては非常に高いものであった。1976年から1987年の間に531台が生産された(諸説あり)が、中でも1987年に作られた12台はファイナルエディションとして限定生産され、希少な存在となっている。

12台すべてが、白いパイピング、クルミのバールトリム、アクリルホワイトのボディにホワイトパイピングがユニークなスカーレットヌエラカラーのシートという組み合わせで仕上げられた。ロールス・ロイスのリアパーキングセンサー、デュアルゾーンエアコンシステム、盗難防止アラームも標準装備されている。



そしてこの写真の一台は、1987年「ファイナルエディション」カマルグの第一号車である。そのため、この車は1987年モデルイヤーに向けてロールス・ロイスが発表したリリースや、カマルグの組み立てラインの終了を詳述した特別な本を含めて大きく取り上げられている。付属の製造情報と保証記録によると、このシャシーにはリアヘッドレスト、スカーレットヌエラのヘッドライナー、パーセルデッキ、アンダーダッシュとラジオ周りのホワイトレザー仕上げ、パイピングが施されたブラックフロアマット、リアのウォールナット板など、ユニークな仕様が施されていた。さらに、このカマルグは防弾仕様になっているという。



その歴史を見てみると、1986年11月12日、カリフォルニア州ビバリーヒルズで納車され、その後まもなくインタースコープ・レーシングの創設者であるフレデリック・"テッド"・フィールドに売却された。ナンバープレートは"JGRT313 "を付けて保管し、1990年10月まで所有していた。驚くべきことに、過去30年間で約10,500マイルしか走行距離を刻んでいないそうで、車としての役割は果たしていなかったようだ。

この第一号車は先日オークションに出品され、8万5800ドル(約909万円)で落札された。カマルグのユニークなキャラクターや希少性を考えると、"お得"にも感じられる。

オクタン日本版編集部

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