ネットから入札可能!新しいオーナーを待つクラシックカー

毎年2月。パリは旧車一色に染まる。レトロモビルを中心に、これに集まる世界からのエンスージアスト目当てにパリの各地で旧車のオークションが展開される。ご存じのようにコロナのおかげで静かな2月が過ぎ去っていった。
 
このレトロモビルに合わせて行われるオークションのひとつ、ボナムスのオークションは毎年、会場をシャンゼリゼにあるグランパレでおこなわれていた。今年はそのオークションは実施されなかった。芸術の都ともいわれるパリでもこのコロナ禍では美術館や博物館はもう数カ月閉鎖されたままだ。おなじEUでも他の国は限定でもオープンさせているのに、である。グランパレで行われるイベントに近いオークションはできないでいる。しかしボナムスは現在その代わりのオークションをオンラインで開催している。
 
すでに始まっているオークション。フランス時間の3月10日13時に終了する。その間オークションのサイトからネット上で入札が可能だ。入札の前には登録が必要となる。高額な商品となる車であるから、入札前に実物を見たい。もちろんそれができないのがネットオークションは違う。しかし、グランパレのように一カ所に集められているわけではなく今回は、各国に点在してしまっている。イタリアや、ベルギー、そしてフランス。フランス国内でもパリの他にアルプスの近くアヌシーなど。ということで今回パリにある車両だけ見せていただくことにした。今回撮影のために出向いたが、入札を希望するバイヤーが事前に連絡を取れば土曜日に実車を見ることが可能となっている。


 
パリといっても指定された場所はランジス。ランジスはパリの南方の世界最大の生鮮市場。その中の一角に何台かが集められているというわけだ。広大な敷地の中みな同じような倉庫の中を迷いながらようやくたどり着いて中に案内される。一応パリになるもの中でみたいと思っていたプジョー402、フィアット・アバルト、が用意されていた。別のグループのためにデトマソパンテーラがすでに出ていて、終わったらアストンマーティンを用意するとのこと。

1973 DE TOMASO PANTERA GTS COUPÉ
 

実際に置かれている状態はなるほど日の当たらない倉庫に収まっている車両を必要な車両を係が日当たりの良い部屋に移動してくれる。持ってきてくれた車両はもちろん見るだけでなく、触れて、エンジンをかけてそのコンディションを確認できる。

プジョー402は1938年に30台ほどしか製造されなかったDARL&MAT SPECIAL SPORT。ダルマーはプジョー402をベースにレース用にしたコーチビルダー。1938年のルマン24時間レースで総合5位、クラス優勝している。この希少なモデルはパリ横断、シャンティイ城のコンクールデレガンスなどのイベントでは見かけることができた。今回はその希少車が入手できるチャンスなのだ。ちなみに予想落札価格は7000万円を超えるとみている。これを書いている時点での入札価格は2800万に達している。

1938 PEUGEOT 402 DARL'MAT SPECIAL SPORT


1961年のフィアット・アバルト850TCスポーツ・サルーン。シャルル・ドゥ・ブルボン-パルム王子が20年ほど所有していた車両。現在までツアー・オートなどクラシックレースに数多く参加している。ヴィラデステ・コンクールデレガンスでは生前のカルロ・アバルト氏自ら賞を与えた車両だそうだ。エンジン、ミッション共にオーバーホール済み。予想落札価格は770万円ほど。現在は360万円ほどになっている。

1961 FIAT ABARTH 850 TC SPORTS SALOON


もう一台紹介したいのはアストンマーティンDB4 シリーズII スポーツサルーン。92mmスクェアボアを持つ直列6気筒はアロイ製エンジン。DOHCで、240馬力を5500回転で発生する。このオークションの車両は1960年4月16日に正規でフランスに輸出されたものなので左ハンドルを持つ。落札予想価格は7700万円ほど。現在すでに3500万円に達している。

1960 ASTON MARTIN DB4 SERIES II SPORTS SALOON

これらのオークションはこちらから入札可能!ロットナンバー117までの車両が新しいオーナーを待っている!
https://www.bonhams.com/auctions/26926/


コロナ禍で新しいシステムが各分野で確立されていく中、こういったオークションがどのようになっていくのか?そういった意味でもこのオークションは注目に値する。

Photography & Words: Tomonari SAKURAI

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