60年間愛され続けるブロードウェイ・ミュージカルの名作が来日公演中

ミュージカルの金字塔と言われる『ウエスト・サイド・ストーリー』。初演から60年を経た現在でも世界中で再演が重ねられている名作であり、来年2018年に生誕100年を迎える音楽家レナード・バーンスタインの記念ツアーとして、5年ぶりの来日公演を7月12日から行っている。

会場となる劇場は東急シアターオーブ(渋谷ヒカリエ11F)。こちらもまた開業5周年のメモリアルイヤーであり、同劇場のこけら落とし公演も「ウエスト・サイド・ストーリー」であったという、縁の深い公演となっている。

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本作品から生まれた名曲の数々は、レナード・バーンスタインのまさに「最高傑作」と言われ、作品の至る所に数々の音楽的仕掛けが散りばめられており、ストーリーを進めつつも音で心情や空気感が伝わってくる。これはまさにミュージカルを舞台で見る醍醐味の一つとも言えるだろう。ミュージカルを観たことがない人にとっても「トゥナイト」や「アメリカ」などの馴染みのある名曲が、心揺さぶられるストーリーとともに、観る人の心に訴えかけてくる。

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『ウエスト・サイド・ストーリー』は、シェイクスピアの名作『ロミオとジュリエット』を題材にした作品だ。14 世紀イタリア・ヴェローナの二つの家の対立を、50 年代のアメリカ・ニューヨークの、東欧系白人とプエルトリコ系移民の人種間の対立に置き換えた。人種問題、貧困など、当時のニューヨークの社会的背景を真正面から描ききった、コメディやレビューものなどが主体だった初演時、アメリカ演劇界に大きな衝撃を与えた。ブロードウェイでの初演は1957年9月、ロンドン、ウェスト・エンドでの初演は1958年12月。以降、世界各地で公演が重ねられている。1961 年には映画版が公開され、同年のアカデミー賞で 11 部門中 10 部門を獲得している。

エネルギッシュでスタイリッシュなダンスと、時を経てもなお変わることはない骨太で普遍的なテーマで人々の心を魅了する『ウエスト・サイド・ストーリー』は、7 月 30 日(日)までの上演だ。

Photography: Jun Wajda

ブロードウェイ・ミュージカル「ウエスト・サイド・ストーリー」
レナード・バーンスタイン生誕 100 年記念ワールドツアー
東急シアターオーブ 5 周年記念公演

日程:2017年7月30日(日)まで
会場:東急シアターオーブ(渋谷ヒカリエ 11 階)
料金:S席 13,000円、A席 11,000円、B席 9,000円(全席指定・税込)
※ 未就学児童入場不可
※ 生演奏/英語上演/日本語字幕あり
※ 前売り完売公演が多数のため、制作席が開放となりました。そのため各公演、当日券があります。劇場窓口でお求め下さい。

問合せ:Bunkamura チケットセンター
    03-3477-9999(オペレーター対応 10:00-17:00)
URL:http://westsidestory.jp/

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