大西洋横断の海上貨物輸送でCO2排出量90%削減 ミシュランが脱炭素物流を推進

ミシュランは、脱炭素海上輸送サービスを提供するNEOLINE(本社:フランス、以下「ネオライン」)と海上貨物輸送の契約を締結し、2023年までにカナダーフランス間のタイヤ輸送を開始する。脱炭素海運では、大西洋横断の海上輸送で現在のCO2排出量を90%削減することが可能となる。

ミシュランは既に、2050年までに世界中の全工場でCO2排出量をゼロにするゼロ・エミッションに取り組んでいる。ネオラインとの提携は、物流面での脱炭素化を推進する最初の取り組みである。

ネオラインは4,200平方メートルの帆を持つ全長136mの貨物船の船主で、風力エネルギーによる脱炭素海上輸送サービスを提供するフランスの新興企業だ。フランスの主要な業界各社は、サプライチェーンのエネルギー転換を目標にネオラインとの協業を始めている。

ミシュランはネオラインと、2023年までに大西洋横断ライン(カナダのハリファックス/フランスのサン=ナゼール・モントワール・ド・ブルターニュ間)航路を開設、1年後に二隻目が稼働する予定となっている。ミシュランはネオラインに、最終的にミシュラングループのコンテナ輸送の50%を委託予定。

ミシュラングループのサプライチェーンディレクター ピエール=マルタン・ユエは、次のように述べている。「脱炭素輸送における初の取組みは、ロジスティクス分野のCO2を、2030年に2018年比で15%削減するミシュランのCSR戦略と完全に一致しています。私たちは、ネオラインとの新たな提携で、脱炭素化のイノベーションを促進します」

ネオラインのジャン・ザヌッティニ社長は、次のように述べる。「イノベーションとサステナブルモビリティに注力するミシュラングループに参加できることを光栄に思います。ネオラインは環境にやさしい、荷主の経済および物流面の現状に即した輸送を開発しています。ネオラインは、フランスの業界リーダーであるミシュラン、ルノー、ベネトウ(Beneteau)、マニトゥ(Manitou)グループ、ジャズヘネシーアンドカンパニー(Jas Hennessy&Co)などからの信頼を受け、サプライチェーンの脱炭素化を担っています。ネオラインのソリューションで海上輸送の環境への負荷を大幅に低減し、フランスと国際海事機関の持続可能な開発目標の達成に貢献します」

オクタン日本版編集部

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