「軽くて速いランボルギーニ」新車同然のディアブロSE30

RM Sotheby's

ランボルギーニの象徴であるカウンタックがスーパーカーの歴史を塗り替えてから10年後、サンタアガタ・ボロネーゼにあるランボルギーニのエンジニアたちは、その後継モデルの開発に着手した。

1990年初頭に公開されたディアブロは、そのすっきりとしたフォルムとパフォーマンスに加えて、快適性が大幅に向上したことが評価された。リアデッキの下には、ランボルギーニのデュアルオーバーヘッドカムを採用した48バルブの5.7リッターV型12気筒エンジンがミッドマウントされ、コンピューター制御のマルチポイント・フューエルインジェクションが搭載されていた。このエンジンは、最高出力485bhp、最大トルク428lbf-ftを発揮し、わずか4.5秒で100km/hに到達したのだ。



ディアブロがデビューしてからの3年間で、フェラーリF50やブガッティEB110が猛烈な競争相手となった。それに対してランボルギーニは、ディアブロSE30を、大幅に軽量化されたボディと48馬力アップしたパワーで、実質的にストリートレースに参加できる車として打ち出したのである。

SE30は、ランボルギーニの伝説的なV型12気筒エンジンを継承しつつ、燃料システムの見直し、マグネシウム製のインテークマニホールド、フリーフロー式のエグゾーストなどを採用し、出力を525馬力にまで高めたものだった。ディアブロVTとは異なり、SE30は生身の後輪駆動マシン。SE30は、キャビンに取り付けられたスイッチで調整可能なスタビライザーによって、レース用の状態へと変化させることができた。ランボルギーニはSE30のボディパネルの多くにカーボンファイバーを採用し、レース仕様のブレーキを採用し、軽くて速いマシンを作り上げたのである。



一部のスーパーライトモデルとは異なり、SE30は本物だった。標準的な後輪駆動のディアブロに比べて136kg以上、全輪駆動のVTに比べて181kg近くも軽量化されていた。ランボルギーニは、エアコン、パワーステアリング、アルパイン・オーディオ・システム、マルチアジャスタブル・レザーシートなどの快適装備も廃止した。カーボンファイバー製のシートには4点式のレーシングハーネスが取り付けられ、ドライバーとパッセンジャーはしっかりと固定される。パワーウインドーも取り外され、固定式のプレキシガラスにスライド式のベントウインドーが装備されていた。



このSE30は、新車からわずか403kmしか走行していない状態でオークションに出品中である。全体的にほぼ新品同様で、オリジナルのファクトリー・ブックやツールも付属している。タイタン・シルバー・メタリックにブラックとグレーのコントラストが効いたインテリアで仕上げられたこのランボルギーニは、スタイルもコンディションも素晴らしく、現存する憧れのスーパーカーの中で最も魅力的で走行距離の少ない1台を手に入れる貴重な機会といえよう。推定落札価格は39万5,000~49万5,000ユーロとなっている。 

オクタン日本版編集部

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