片岡義男小説の魅力を伝える雑誌をつくりたい!皆の力で“あの夏”の一冊を出版しよう!

フリーランスの編集者でモータージャーナリストの河西啓介氏(かわにし・けいすけ 以下敬称略)。彼は自動車雑誌『NAVI』編集記者を経て、オートバイ雑誌『MOTO NAVI』を創刊するなど、四半世紀以上クルマや雑誌のメディアに携わってきた。今回は河西のたっての想いで片岡義男さんの本を作ることが決まり、オクタンはそれをバックアップすることになった。

河西氏がオートバイや車の魅力そ知ったきっかけが作家・片岡義男の小説だった。高校1年生のときに読んだ『彼のオートバイ、彼女の島』。そこに描かれた主人公のコオとミーヨ、そしてカワサキW3の魅力に惹かれ、徐々に片岡作品に惹かれていく。

『幸せは白いTシャツ』、『ときには星の下で眠る』、『スローなブギにしてくれ』『ボビーに首ったけ』、『湾岸道路』……。オートバイの出てくる作品に始まり、河西は次第に片岡ワールドの虜になり、車、サーフィン、コーヒー、ファッション、文具など、その文章を通じてさまざまなモノやコトに興味を持つに至りました。片岡義男の小説はまさに河西にとっての“先生”のような存在だった。



2013年8月、当時編集長を務めていた雑誌『MOTO NAVI』で「片岡義男とオートバイの旅」という特集を企画。50ページ超におよぶ記事を載せた。読者からの反響は想像以上に大きかったし、なにより片岡義男自身に本作りに関わっていただくことができたのが、編集者冥利に尽きたという。

河西は今いちど片岡義男ワールドの魅力を完全に伝える誌面をつくりたいと立ち上がった。今度はオートバイ雑誌内の特集としてではなく、『一冊のすべてを片岡義男作品の魅力を伝える記事で埋め尽くす』ことを決意。片岡義男ファンにとっての決定版、保存版となる本をつくり上げたいと心に決めた。とはいえ編集者の信念や情熱だけで出版にこぎ着けることは難しい。本当に読みたいという方に賛同をいただき、直接届けられる方法を取ることにした。



考えたのがクラウドファンディングである。まず片岡義男作品のファン、また「この本を読んでみたい」と思われた人、加えて河西の想いを「応援してやろう」という方々の協力を募り、本を出版する、ということだ。

このプロジェクトを始めるにあたり、河西は片岡義男氏ご自身にご相談して了承いただいた。片岡義男の書き下し原稿が誌面を飾ることも夢ではない。

本の発行予定は今夏7〜8月ころ。取材では“彼女の島”の舞台となった岡山県・白石島を皆で走ってみたいという。

オクタンはこのプロジェクトをしっかりと応援をしていく。

https://greenfunding.jp/lab/projects/4605

オクタン日本版編集部

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