公道でサーキットのパフォーマンスを│アストンマーティン ヴァンテージF1®エディションを発表

Aston martin



シャシーの面では、エンジニアリング・チームは、サスペンションとステアリングに焦点を当て、アンダーボディに細かい修正を加えることによってフロントの構造剛性を高め、ステアリングフィールとレスポンスをさらに向上させた。ダンパーの内部にも改良を施し、ダンパーの有効範囲を拡大した。作動領域が増加したことにより、低速における追従性を低下させることなく、高速走行時におけるコンプレッションおよび突き上げ感の両方で、垂直方向のボディコントロールが大幅に改善されている。

ダンパーの変更を補完するために、リア・スプリングレートと横方向の剛性を強化したことによって、鋭いターンインが可能になり、トラクションが高まっている(特にバンプの乗り越え時)。さらに、フロントエンドの反応速度を補完するために、リアエンドにも調整が施されている。ステアリング入力に対するレスポンスと、ステアリング・フィール(重要な側面)をさらに改善したことにより、路面からのフィードバックがより明確に伝達されるようになり、グリップの詳細な状況をドライバーが感じることができるようになっている。



シャシーのハードウェアは最適化され、ホイールとタイヤにも焦点が当てられた。標準装備されるホイールは、従来の20インチから、21インチへと拡大されている。ヴァンテージに初搭載される21インチのタイヤは、F1®エディションのために、ピレリと協力して特別に開発したもの。動的挙動の変更と同様に、ロープロファイル・タイヤへの切り替えにより、ドライバーにより正確なフィードバックが提供され、サーキットにおける限界走行時でも、プログレッシブなハンドリング特性により、ドライバーに最大限の自信を提供する。 

ヴァンテージ F1®エディションのパフォーマンスは、包括的なエアロキットによって完成の域に達している。この効果は、ドライバーが肌で感じることが可能で、ラップタイムも短縮される。このエアロキットは、フロントとリアのダウンフォースを強化するように設計されており、最高速度では標準仕様のヴァンテージよりも合計200kg多いダウンフォースを発生させる。車両の全体的なバランスも最適化されている。エアロダイナミクスの変更には、車両全幅にわたるフロント・スプリッター、フロント・ダイブプレーン、アンダーボディ・ターニングベーン、そして新しいリアウィングが含まれる。リアディフューザーは変更されていないが、このディフューザーは、新しいエアロダイナミクス機能と連携して、優れた空力性能を提供するために重要な役割を果たしている。

ヴァンテージ F1®エディションは、その圧倒的なパフォーマンスを全身で表現する専用カラーとトリムオプションが設定されている。ボディカラーには、アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラ1™チームのF1マシンおよびフォーミュラ1®オフィシャル・セーフティカーのカラーを模した、アストンマーティン・レーシング・グリーンも含まれている。エクステリアカラーはサテン仕上げまたはグロス仕上げの両方が利用可能で、他のカラーオプションとしてジェットブラックとルナホワイトが用意されている。これらはすべて、ソリッドマット・ダークグレーのレーシング・グラフィックによってさらに強化されている。ヴァンテージ F1®エディションのインテリアには、新しいオブシディアン・ブラックレザーとファントム・グレーのアルカンターラ張りのトリムが設定され、ライムグリーン、オブシディアン・ブラック、ウルフ・グレー、スパイシー・レッドのコントラスト・ストライプとステッチを選択することが可能。 



クーペとロードスターが用意され、標準装備されるベーングリル、2x2ツイル・カーボンファイバー・エクステリア・ディテール、専用グラフィック、4本出しエキゾースト、新デザインのサテンブラック・ダイヤモンド旋削仕上げによる21インチ・アロイホイールによってさらに際立った存在感を放っている。 

アストンマーティン最高経営責任者(CEO)のトビアス・ムアースは、次のように述べている。「パフォーマンスはすべてのアストンマーティンの中心的要素ですが、F1®の名前を冠する以上、真に優れた車でなければなりません。ヴァンテージは、アストンマーティン・ラインナップの中では特にスポーティなキャラクターに焦点を絞ったスポーツカーですが、フォーミュラ1®オフィシャル・セーフティカーとしての重責を担うため、さらにパワフルで俊敏、さらにレスポンシブでエキサイティングなクルマにする必要がありました。そしてもちろん、サーキットでより速く走れなければなりません。私は、パフォーマンスの向上は、レース専用タイヤを装着することによって達成するのではなく、車のダイナミクスを真に改善することによってもたらされるべきだと主張し、エンジニアリング・チームに厳しい目標を課しました。この車を見れば、その目標が達成されたことがお分かりいただけると思います。ヴァンテージ F1®エディションは、もっとも眼識のあるドライバーに訴求するだけでなく、アストンマーティンの歴史の中でもっともエキサイティングな瞬間を表現したニューモデルでもあります」

オクタン日本版編集部

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