アポロ11号 月面着陸の記念日に、月の砂が約2億円で落札される

アポロ11号が月面着陸に成功したのは1969年7月20日のこと。その48年後となる2017年7月20日に、"宇宙冒険"をテーマとしたオークションがニューヨークのサザビーズで開催された。

culture_170724_space-exploration (2).jpgFLOWN APOLLO 11 CONTINGENCY LUNAR SAMPLE
RETURN OUTER DECONTAMINATION BAG, 1969 ©Sotheby’s

目玉となったのは、人類初の月面歩行を果たしたニール・アームストロング飛行士が月面から採取した月の砂を保管した小さな袋(約30センチ)。月面で「静かの海」と呼ばれる領域の岩石や砂(ムーンダスト)を採取する際に使用し、月の物質を初めて地球に輸送した袋で、内部に実際に月の砂が内包されている旨はNASAにより確認されている。この、世界に二つとない品の落札価格は1,812,500USドル。日本円にしておよそ2億円であった。

culture_170724_space-exploration (1).jpg©Sotheby’s

また、アポロ11号の宇宙船パイロット、バズ・オルドリンが月面歩行をしている有名な写真にオルドリン自身のサインが入ったものも落札予想価格(3,000~5,000USドル)を大幅に上回る35,000USドルで落札された。この写真を撮影したのはアームストロング船長で、ヘルメットのバイザーには彼の姿が映り込んでいる。

他にも宇宙冒険にまつわる数多くの作品が出品された。例えばアポロ13号のフライトプラン(275,000USドルで落札)やガガーリンのレコードファイル、スペースシャトルの部品など、出品作品の情報を見ているだけでもワクワクする。いつの時代も宇宙冒険は憧れの的であり、アポロ11号が月面に着陸してから半世紀近くが経ってもそれは不変の真理なのだろう。

Sotheby’s(サザビーズ)
URL:http://www.sothebys.com/

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