ロンドンコンクールに貴重なジャガーEタイプが並ぶ!

London Concours

ロンドン・コンクールは、今年、史上最高の英国車のひとつであるジャガーEタイプを祝うイベントを開催することを発表した。2021年、Eタイプは誕生から60周年を迎える。この節目を記念して、史上初のロードスターと最後の1台を含む9台のEタイプが、6月8日から10日まで名誉砲兵中隊本部の芝生を彩る。

Eタイプは、1955年から1957年にかけてル・マンを3度制覇したジャガーのレーシングカー「Dタイプ」にインスパイアされ、1961年に正式に発表された車だ。当初はレーシングカーとして開発されたEタイプは、ロードゴーイングスポーツカー、グランドツーリングカーとして成功を収め、その後モーターレースでもその名を轟かせた。

今回の展示車の中の1台には、初期型のジャガーEタイプがある。「1VHP」は、初の右ハンドルクーペで、右ハンドルのシャシーナンバー1の車としては世界で唯一現存するものだという。1961年にファクトリーを出たときから変わらず、オリジナルのオパールセント・ダークブルーに輝くこの車は、4台の「アウトサイド・ボンネット」クーペのうちの1台で、2015年にはEタイプの150mph走行を再現するために使用された。また、同年ドイツのアウトバーンでは147mphを記録している。





ジャガーEタイプといえば有名な「77 RW」のナンバープレートを思い出す方も多いだろう。このナンバープレートは、史上初の量産型Eタイプロードスターのものだ。この車は、当時のジャガーのテスト・開発エンジニアであったノーマン・デュイスが、固定式ヘッドのクーペ「9600HP」と一緒にジュネーヴまで17時間に及ぶ夜間走行を行ったことで有名だ。今回、M・キルガノン氏とジャガー・ダイムラー・ヘリテージ・トラストの許可を得て展示されている。



このクラスには、ジャガーEタイプのシリーズ1ドロップヘッド・クーペ、シリーズ2フィックスド・ヘッド・クーペ、シリーズ2ドロップヘッド・クーペ、シリーズ3フィックスド・ヘッド・クーペなど、さまざまなモデルが展示される。どのモデルも完璧な歴史と血統を持った、Eクラスを代表するにふさわしいものとなっている。

もう1台の重要な車は、1961年のジャガーEタイプ3.8リッター固定式ヘッドクーペ、「CUT 7」だ。この車は、元ディック・プロサーロの車を競技用に改造したもので、エンジンはDタイプ仕様のワイドアングルヘッドとウェーバーキャブレターに変更され、さらにブレーキやサスペンションも改良されている。





この車の歴史のハイライトは、1962年のグッドウッド・ツーリスト・トロフィーである。フェラーリ250 GTO、アストンマーティンDB4 GTザガート、ジャガーEタイプのファクトリーマシンなどを相手に、かつて経験したことのないような過酷な戦いの中で、プロサーロはグリッドに並んだ。ドライバーには、イネス・アイルランド、グラハム・ヒル、ロイ・サルバドーリ、デビッド・パイパーなどが名を連ねたが、プロサーロの「CUT 7」ペアは、最終的に6位という素晴らしい成績を収めた。

その横には、最も印象的なEタイプのひとつである1963年のジャガーEタイプ・ライトウェイト、「リンドナー・ノッカー・ロー・ドラッグ・カー」が置かれる。ジャガーの工場で設計・製造された、唯一のロードラッグ・ライトウェイトだ。リンドナー・ノッカーの車は、ジャガーが当時製造した中で最もパワフルな3.8リッターXKエンジンを搭載し、344bhpを発揮する。





この車は、オーナーであるドイツの著名なジャガーインポーター、ピーター・リンドナー氏からル・マン参戦のための改造を依頼されて製作されたものだ。1974年のパリ1000kmレースでリンドナー氏の命を奪ったこの車は、長年フランスで”封印”されていた。しかし2007年には、クラシック・モーター・カーズ社によって、5000時間以上をかけてボディのサビの除去や再成型などの史上最も困難なレストアが行われ、車両が完成したのである。

Eタイプの歴史を締めくくる「HDU 555N」は、ジャガーのEタイプとしては最後に生産されたモデルだ。現在、ジャガー・ダイムラー・ヘリテージ・トラストが所有する「HDU 555N」は、シリーズ3のドロップヘッド・クーペで、1974年6月12日に製造されたが、1975年2月5日まで登録されていなかった。





Eタイプの生産は、1974年6月に50台が特別生産され幕を閉じた。このうち49台はブラックに塗られ、最後の1台はブリティッシュ・レーシング・グリーンで、ジャガーの著名な個人コレクターに提供された。50台すべてに、ウィリアム・ライオンズ卿のサインを模した記念プレートが付けられている。



ロンドン・コンクールのディレクター、アンドリュー・エバンスは、次のように述べている。
「"アイコニックカー “といえば、ジャガーEタイプほど象徴的な車はありません。クラシックカーの世界では「アイコン」という言葉がよく使われますが、Eタイプの場合、その評価はまさに正当なものです。今年のロンドン・コンクールでは、約100台のラインナップの中に、最も重要なジャガーEタイプ9台を迎えることができました。これらの車はいずれも素晴らしい血統と歴史を持ち、今年の60周年を記念する車として選ばれるにふさわしいものです」

以前は2日間で開催されていたロンドンコンクールは、今年からジュエリーやオーダーメイドのスーツなど自動車以外の高級ブランドや最新のスーパーカーへの需要を満たすために、3日間のイベントに規模を拡大する。イギリスのトップモーターイベントの1つとしてロンドン・コンクールを急速に定着させた、あらゆる年代の貴重な車が100台近く展示される予定だ。

ロンドンコンクールは、2021年6月8日から10日まで開催される、チケットはlondonconcours.co.uk/ticketsから入手可能だ。

オクタン日本版編集部

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