レース初勝利から100周年を祝して、世界最古のベントレーがサーキットを走る

Bentley

2021年は、ベントレーがレースで初勝利を収めた1921年5月16日から100年の節目にあたる。「EXP2」は世界で最も古いベントレーであり、1921年にW.O.ベントレーが設立した会社で製造された2台目の車でもある。このベントレー初のレース優勝車が、レース優勝100周年を祝してサリー州にあるブルックランズサーキットに帰ってきた。EXP2はこの日、ブルックランズサーキットに現存するバンクセクションにおいて、全国から集まった24台の3リッターの隊列を先導した。



100年前の5月16日、EXP2はウィットサン・ジュニア・スプリント・ハンディキャップでワークスドライバーであるフランク・クレメントの手によって勝利を収めた。これを皮切りに3リッターモデルでの優勝が続くことになる。その最高潮はル・マン24時間レースでの2回の優勝だ。1回目の優勝はクレメントとジョン・ダフが運転した1924年、2回目は1927年である。1925年には、24時間レースにおいてダフが3リッターで合計21の世界記録を達成した。このような3リッターの初期の勝利が、ベントレーの根幹にモータースポーツを根付かせ、1600台以上の3リッターモデルが生産・販売される道を切り拓いたのである。

全国から数多くの3リッターを集め、このイベントを主催したベントレー・ドライバーズ・クラブの会長であるリチャード・パーキンソン氏は、次のようにコメントしている。
「モータースポーツでの成功は、ベントレーの歴史において非常に大きな部分を占めており、ベントレー・ドライバーズ・クラブにおいても同様です。そのため、1921年5月16日にブルックランズで初優勝してから100周年を、まさに同じ日、同じ車で迎えることにしました。実際に初優勝を収めたEXP2の実車は、ベントレーモーターズのご好意で提供していただきました。

クラブとしても、『ベントレーのレース優勝100周年』を8月7日に開催されるシルバーストーンの年次総会で祝います。ベントレーモーターズがヘリテージコレクションから重要な車を展示してサポートしてくれることに大変感謝しています」



世界で最も古いベントレー「EXP2」とは?


1919年に会社を設立したW.O.ベントレーは、最初の量産モデルである3リッターのエンジンとシャシーの開発に2年を費やし、1921年から1929年の間に1622台を生産した。その開発プログラムに欠かせなかったのがエクスペリメンタル(EXP)。最初に登場したEXP1は、ベントレーのバッジを付けた最初の車であった。EXP1は歴史に埋もれてしまったが(他のEXPを作るために使用された可能性もある)、EXP2は現存する最古のベントレーとして1世紀にわたって生き残っている。



EXP2は、当時としては驚異的に進歩したエンジンとシャシーの開発テストベッドとしての役割を果たすため、当初はプレーンな2シーターボディで製造された。その後、チャグフォード・ストリートのコーチビルダー、JHイースターの手によって、ダークレッドのボディとアルミニウム製のボンネットに作り変えられた。

初レースは、初優勝のわずか9日前。1921年5月7日(土)、フランク・クレメントの手によってブルックランズでレースがおこなわれたものの、完走には至らなかった。翌週末には、初レースの原因となった不具合が解消され、16日(月)に再びコースに出たEXP2は見事初優勝を果たしたのだ。

EXP2は、開発テストとレースという2つのキャリアを2年間続けた後、1923年9月に売却された。約25年前にオリジナル仕様に完全に戻されたこの車は、現在、ベントレー ヘリテージ コレクションにおける重要な1台となっている。

オクタン日本版編集部

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