こんなに人気があるなんて! 日本車のヤングタイマーがフランスのサーキットに大集合

Tomonari SAKURAI

COVIDの影響で、開催されるか、また昨年のように中止になるか?はたまた車や人は集まるのか?そんな不安の中、モンレリサーキットでは毎週のようにイベントが行われているが、今までのような盛り上がりには欠けてしまう。それは仕方のないことだ。先週のカフェレーサーは前日の大雨もあり、“とりあえずやった”“次につなげた”、そんな印象があった。そして6月最後の週末は日本車のイベント「Jap'n'Car Festival」が開催された。昨年は中止になってしまい、僕は一度も訪れたことがない。どれだけフランスで日本車の人気があるのか疑わしい。そして天気予報は雨。かなりテンションが低い状況でモンレリに向かった。

フランスでの日本の印象は?フランスで日本食レストランのない街はない。寿司&焼き鳥が定番の組み合わせで90%は日本人シェフではないが… それでも大人気だ。寿司を売っていないスーパーはない。そして、漫画、アニメ。漫画の日本からの輸出先ナンバー1はフランス。フランス独自のバンデシネのコーナーはあるものの、本屋さんの中で漫画コーナーは遙かに大きなスペースを占めている。そしてSHONEN(少年)/SHOJYO(少女)/SEINEN(青年)とカテゴリー分けしている。とにかくフランスでの日本人気は、日本の中でのフランス好きの比ではない。では車はどうなのか?もちろん世界に名だたる日本車はフランスでも好調だ。トヨタはフランスに工場がありMade in Franceの日本車を売りにしている。日本車は“一般的”ではなく“趣味”としての位置付けという感じか。

天候に不安をいだきながらサーキットへ。そしてメインゲートをくぐって中に入るとそこには今年最大といえる大盛況ぶり!これだけの日本車がどこから集まったのだろうかと思うほど、そして今まで使われなかった駐車スペースを開放するほどだ。

スバルのパレード。

スバルのラリー挑戦30周年ということらしく、スバル・インプレッサがかなりの数で揃っている。ラリーは日本以上に人気の高いフランス。インプレッサ系は以前から町中でもよく見かけた。会場に集まっているその多くはいわゆるヤングタイマー。1980年代から90年代にかけての車達。ややもすれば単なる中古車という位置づけの車も綺麗に整備され、元気にサーキットを走っている。それにしても懐かしい。青春時代の車たちだ。頭の中では当時のヒットメドレーが流れはじめる。“オ!あの車はアイツが乗っていたな~”など走馬灯のように記憶が蘇りいつのまにかニヤニヤしながら会場を歩いていた。で、そのオーナー達を見てみると、たしかに懐かしんで当時の車を手に入れた人もいれば、興味深いことに当時を知らない若者が愛車にしていたりもする。お豆腐屋さんのレプリカもありアニメや漫画の影響も強いのがうかがい知れる。会場にはアニメソングも流れていた。

やはり人気のGTR。

アニメなどから日本の車に興味を持つ若者達も多い。

フォレスターもサーキット走行。オーナーの愛を感じます。

懐かしの日産パルサーGTI-R。走行後の整備中。数台を見かけた。

日本語勉強中。真剣に文字を書き写す少年。こんな事をきっかけに日本に興味を持ってくれるのかも。

「族」の文字も多く見かけた。

20年も前の話だけどフランス人の友人に「日本車(フランスに入ってきていない)には興味があるけど、フランスで右ハンドルを運転するやつはいないよ」と言われたことがあったっけ。でも1950年代くらいまでフランス製の車で右ハンドル車を製造し、国内で販売していた経緯もある。そんな記憶から今回右ハンドル車が多いのにも驚いた。日本で“外車”は左ハンドルでなくては、というのが一時期まであったように、マニアックなフランス人は“右ハンドルじゃなきゃ日本車じゃない!”なんて言っているとかいないとか。

車検切れてますよ。

車庫証明は取れてます。

日本が生んだ競技、ドリフト。どれだけの人口がドリフトに興味を持っているかは分からないが“ドリフト”という言葉はすでに定着している。会場でドリフトを紹介するアナウンスが流れ、メインストレートでフランスのドリフトのチームがデモンストレーションを行う。これだけモンレリが沸いたのは久しぶりのことだろう。世界に認められた日本車が文化としても認知されてきているのはとても喜ばしいことだと感じたのだ。

今回のイベントの目玉FT Racingによるドリフトのデモ走行。

記事内で紹介しきれない写真は、この記事の画像ギャラリーに多数掲載!

写真・文:櫻井朋成 Photography and Words: Tomonari SAKURAI

写真・文:櫻井朋成 Photography and Words: Tomonari SAKURAI

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