英国でのホンダ インテグラ・タイプRのタイヤ探し|日本車には日本製タイヤを履きたかった

Matthew Hayward

タイヤは車にとって最も重要なパーツのひとつだ。サイズが合っていればそれでいいというわけにはいかず、選び方を誤れば、走りのフィールを損なってしまう。

私はいつも、自分の車に最適なタイヤを装着することに気を使ってきた。特に、サイドウォールの硬さの変化にはとても敏感だ。ホンダ・インテグラ・タイプRに装着されていたブリヂストンのポテンザは、車のシャシーと相性がいい。しかし、8年が経過し、フロントの摩耗が激しくなってきたため、タイヤの交換を検討することになった。

しかし、ここで大きな問題に直面した。同じポテンザを購入しようと思ったが、残念ながら、このタイヤは生産が終了していたのだ。代わりに、サイズの異なったポテンザのエコタイヤは販売されているが、インテグラ・タイプRには合わないだろう。こうした悩みは、ヒストリックカーのオーナーには共通したものだろう。最近のモデルだと思っていたインテグラでさえもそうなのだと、愕然とした。

他のメーカーも探してみたが、195/55 R15というサイズでパフォーマンス重視のタイヤはほとんどなかった。特にホットハッチには人気のタイヤだっただけに、生産を終えてしまったことが残念でならない。そこで、ヨコハマタイヤを探してみた。私はヨコハマタイヤを装着したアルファロメオ156を所有していた頃から、ヨコハマタイヤのファンなのである。

また、日本車にはやはり日本製タイヤがふさわしいと思ったのもヨコハマタイヤを選んだ理由のひとつだ。

いつも親切に対応してくれ、“ヤングタイマー”と呼ばれるクラシックカーのニーズにも精通している「ヴィンテージ・タイヤ」の、ベン・フィールドと何度かメールでやりとりをした。最終的に、私は、公道向けのパフォーマンス・タイヤである“Advan Fleva V701”のセットを選んだ。ヨコハマタイヤはサーキット走行に特化した“AD08R”というタイヤも同じサイズで生産しているので、将来的にはサーキット走行を楽しむために購入することも考えているが、今はV701を装着することに決めた。



昨年末、ビスター・ヘリティッジ内にある、ヴィンテージ・タイヤ(https://www.vintagetyres.com/)のサテライト・ワークショップで装着したが、満足できるものだった。数千マイル走った後、このタイヤとインテグラとの相性のよさを確信した。以前よりもサイドウォールのコンプライアンスが向上しており、乗り心地が改善された。ターンインの機敏さは少し失いつつも、十分に満足できる走りをしてくれる。さらに、この車はウェットでも素晴らしいドライビング感覚を得ることができる。



2020年の12月にインテグラを車検に出し、今年はワークショップで入念に下回りの調整を実施したため、乗る機会がほとんどなかった。だが、ホイールアーチをきれいにして、錆びやすい箇所の点検と保護をすることができたのはよかったと思う。さらに、チャンピオンシップ・ホワイトの塗装をマシンで磨いたうえ、コーティングも施した。新しいタイヤを履いて、完璧なコンディションに仕上がった。愛するインテグラに乗って、ずっと前からしたかった旅の計画を考え始めようと思っている。


編集翻訳:伊東和彦(Mobi-curators Labo.) 原文翻訳:オクタン日本版編集部 Words: Matthew Hayward

編集翻訳:伊東和彦(Mobi-curators Labo.) 原文翻訳:オクタン日本版編集部 Words: Matthew Hayward

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