ヤングタイマーは世界的に大人気!仏モンレリサーキットからのレポート

シックにカスタムされたMX5がプジョー405を抜き去る。(Photography: Tomonari SAKURAI)

前回お伝えしたようにフランスはすでにバカンスシーズン。先週末はその最初の週ということで高速道路はすでに大渋滞。その渋滞をすり抜けてオートドローム・リナス-モンレリ(以下モンレリサーキット)へ。この日のイベントはヤングタイマー。80s 、90sの車が大集合!この日の大きな違いは…サーキット内に入る前にワクチンの接種を示すいわゆるワクチンパスポートか72時間前の陰性証明書が必要で、それをチェックするレーンができたこと。ここで、確認できると車に”確認済み”というステッカーを貼られてようやく入場を許可されるというものだ。これは7月から始まった措置のようだ。

さて、入場してみると前回の日本車のイベント同様に盛り上がっている。車両もコレクションというよりも自家用と趣味を併せ持てる、世の中では中古車の部類に入るような車両も参加できるから。あたりを見回すとこの春からのイベントに参加していたフランスや、先週の日本車も今年前半のイベントの締めくくりの総括と言わんばかりに参加しているよう。少数ながらバイクの参加もあって僕としてはさらにうれしい。

エグゾーストがデヴィル管なのがフランス仕様。ドカティは600SS。

ヤマハXJ750は女性ライダー。

前席3人乗りのマトラ・シムカ・バゲーラもヤングタイマーで参加。ここの所町中でもよく見かけます。

日本車のイベントでは見かけなかった日本車もここには参加している。コンディションの良い三菱GTO(フランスでは3000GT)が一際注目を浴びている。イタリア車ではクーペ・フィアットが結構な数で走っていた。この辺りは懐かしさを感じるよりも新鮮さを感じてしまった。もちろん参加台数の多いのはフランス車。シトロエン・プジョー・ヘリテイジが持ち込んだシトロエンクサラWRCのワークスマシンがデモ走行をしてひと味違ったヤングタイマーの走りを見せてくれた。

三菱3000GT、日本名GTOの後期型。7年前にフルレストアしたとのこと。ZやGTRなどと違って知名度は高くないぶん、注目されていた。

クーペ・フィアットが何台も連なって走る姿はかえって新鮮だ。

ランチタイムに現れたシトロエンの持ち込んだクサラのワークスマシン。



写真はまだまだたくさんあるので、画像ギャラリーからぜひご覧いただきたい。

ということで、夏休みシーズンに入ったフランスではイベントも夏休み。これが面白いところで日本なら夏休みにイベント盛りだくさんになるのだがフランスではイベントも夏休み。9月までお預けということだ。そして、イヤなニュースが入ってきた。8月からパリ市内は最高速度制限が30km/hになる。公害と事故を抑制するという理由からだ。もともと、渋滞だらけで30km/h以下が当然のようだが、空いている時間帯でも30km/hになるという。パリでは自動車は肩身が狭くなる一方。数年前から20年を過ぎた車はパリ市内には平日朝8時から夜8時まで走行禁止。つまりここに集まったヤングタイマーの車はパリでは平日走行禁止なのだ。ヤングタイマーが盛り上がる一方で、世の中は締め付けが厳しくなっている。


写真・文:櫻井朋成 Photography and words: Tomonari SAKURAI

写真・文:櫻井朋成 Photography and words: Tomonari SAKURAI

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