オークション会場でデモ走行を披露!ハミルトンのF1マシンが7億4000万円で落札

RM sotheby's

先日、RMサザビーズ主催のオークションにてとあるF1マシンが記録的な金額で落札された。落札されたのは、サー・ルイス・ハミルトンが2010年のトルコGPレースで優勝したマクラーレンMP4-25A(シャシーNo.01)で、483万6000ポンド(7億4000万円)というかなりの高値となった。

このユニークな売却は、2021年のFORMULA 1 PIRELLI BRITISH GRAND PRIXにおいて、F1史上初のスプリント予選レースの直後にサーキットで行われ、約14万人の観客の前でマシンがデモンストレーションラップを披露した。サザビーズ・ヨーロピアンチェアマンのオリバー・バーカーが表彰台からオークションを取り仕切った。



ルイス・ハミルトンのF1マシンはこれまで一般に販売されたことがなく、今回のオークションはひときわユニークなイベントとなった。また、同車はこれまでのF1マシンのオークションにおける最高落札額であるミハエル・シューマッハの2001年型F2001が2017年に544万9607.43ポンドで落札されたのに次ぐ価格を記録した。マクラーレンMP4-25Aの♯01は、ボーダフォン マクラーレン メルセデスの2010年シーズンのキャンペーンにおいて重要な役割を果たし、最終的にチームはそのシーズンにおいてコンストラクターズランキングで総合2位を獲得したのである。♯01は、トルコGPでハミルトンを勝利に導いただけでなく、ファステストラップも獲得した。さらに2010年の中国GPでもファステストラップを記録し、2位でフィニッシュした。ちなみにシーズン最終戦のアブダビでは、ジェンソン・バトンが3位表彰台を獲得している。

このMP4-25Aは、F1史上最も成功したドライバーが駆った、モータースポーツとF1の歴史を語る上で非常に重要なマシンであり、当然世界中のコレクターから大きな関心を集めた。またこのマシンは、マクラーレン・レーシングのヘリテージ・チームによって走行可能な状態に整備されており、マクラーレンとメルセデスの技術者の全面的にサポートを受けてデモ走行が行われた。



マクラーレンのテストドライバーであるロブ・ガロフォールによってこのマシンはシルバーストン・サーキットを駆け抜けた。観客は、オークションの歴史的なシーンを目の当たりにし、誰もがメルセデス・ベンツの強力な2.4リッターV8エンジンのサウンドに酔いしれていた。この車への入札は、オンライン、電話、そしてシルバーストンで直接行われた。



サザビーズ・ヨーロッパ会長のオリバー・バーカーは次のように述べている。
「このような驚くべきユニークな状況で、この信じられないような車のオークションを実施できるというのは、何と素晴らしい経験でしょうか。この車をイギリスGPで販売することを可能にしてくれたフォーミュラ1のチームに深く感謝しています。私たちは、これがコレクターにとって非常に重要なレーシングカーを手に入れるまたとない機会であることを理解していましたが、今回の結果がそれを証明していると思います」

RMサザビーズのカースペシャリスト兼プライベートセールスのグローバルヘッドであるシェルビー・マイヤーズは、次のようにコメントした。
「このような特別な車が市場に出てくることはめったにありません。私たちは最初から、これがまさに二度とない機会であることを知っていました。RMサザビーズは幸運にもF1と継続的なパートナーシップを結んでいるので、マクラーレンを展示するユニークな環境を提供したいと常に考えていました。サー・ルイス・ハミルトンのF1での功績は、他に類を見ないほど素晴らしいものであり、彼が関わった車は今後数十年にわたって誰もが手に入れたいと願うことでしょう。私たちは、この素晴らしい車が新しい住処を見つけたことを嬉しく思います」

RM Sotherby's
https://rmsothebys.com/


オクタン日本版編集部

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