ベントレーとブライトリング|ラグジュアリー界の名タッグが、およそ20年の旅を終える

Bentley Motors

スイスの時計ブランド ブライトリングと英国の高級車メーカー ベントレーは、これまで19年もの間、パートナーとして共に取り組んできた。これは時計ブランドと高級車メーカーの提携としては史上最長だ。このパートナーシップでは、ブライトリングの歴史において、数々の注目すべき時計が生み出されてきた。そして今、最後のコラボレーション作品となるベントレーとブライトリングのトゥールビヨンが、工場からリリースされようとしている。両社は2021年末をもって提携を終えることを発表したが、お互いに多くの経験と成果を分かち合ってきた揺るぎない友であることに変わりはない。



振り返ると、パートナーシップの始まりはベントレーが後にコンチネンタル GTとして誕生する車を設計していた2002年にさかのぼる。2003年に発売された新しいグランドツアラーは、未曽有の贅沢さ、クオリティ、そして並外れたパフォーマンスを誇っていた。ベントレーは、これらの要素を反映したオンボードクロックの製作をブライトリングに依頼していた。そしてブライトリングは、ル・マン24時間レースのチーム・ベントレーのメインスポンサーとして、「ベントレー ル・マン リミテッド エディション クロノグラフ」を発表した。また、ベントレーの高速領域のパフォーマンスは、サーキットレースだけにとどまらない。2011年、ベントレー コンチネンタル GTC スーパースポーツの特別仕様車が、氷上で世界新記録を達成した。ブライトリングの限定モデル、ベントレー スーパースポーツ ライトボディを身につけたドライバー、ユハ・カンクネンが、バルト海の氷上でベントレーが4年前に出した記録を打破している。

2014年、ベントレーはハイパフォーマンスのスピードマシン、コンチネンタルGT3でGT3カテゴリーのモータースポーツ競技に復帰し、数々の表彰台に上がっている。その1年後に発売されたブライトリングの限定モデル「ベントレーGT3」は、まさにレーシングカーをイメージしたもので、スポーティなブラックチタンケースとカーボンファイバー製の文字盤が特徴的なものだ。同年、究極のラグジュアリーSUVであるベントレー ベンテイガのために、トゥールビヨンを搭載したダッシュボード・クロックを製作している。2015年、ブライトリングとベントレーは、シアトルで開催されたボーイングシーフェア航空ショーで「ベントレーコンチネンタルGTスピード ブライトリング ジェットチームシリーズ」を発表。エンジニアや航空管制官、パイロットのチームを称えるわずか7台の限定エディションで、ブライトリングからの依頼で製造された稀少なモデルのベントレーコンチネンタルGTスピードだ。この豪華な7台の車は、ブライトリングジェットの印象的なカラーリングを反映した、オニキスとホールマークのツートンカラーを特徴としている。2018年、ブライトリングは「プレミエ B01 クロノグラフ 42 ベントレー ブリティッシュレーシング グリーン」を発売。ブライトリングの自社開発製造キャリバー01機械式ムーブメントを搭載し、メタリックなベントレーのロゴが入ったユニークなトランスパレント・ケースバックからその動きを見ることができるという仕様だ。これらのタイムピースには、由緒あるスーパーチャージャーを搭載した1929年型「ブロワー」のダッシュボードからインスピレーションを得た"Bentley"の刻印が入ったプレートもあしらわれている。

その1年後、ベントレーの創立100周年に際し、パートナーの100年間に渡る卓越したラグジュアリー・モータースポーツにおける歴史を祝して、ブライトリングはプレミエ ベントレー センテナリー リミテッド エディションを発表した。18Kレッドゴールド製とステンレススチール製、2つのモデルを導入したこの作品には、独特なブラウン・エルム・バール材の文字盤が採用されている。この仕様は、コンチネンタル GT ナンバー9 エディションのウッドインサートが、ティム・バーキン卿が1930年に所有していた伝説的なベントレーブロワーのシートからヒントを得たものであることにちなんだものだ。ブライトリングとベントレーが共に旅した約20年間の最終章を飾るのは、究極の高級腕時計として製作されたプレミエ B21 クロノグラフ トゥールビヨン 42 ベントレー リミテッド エディション。わずか25本限定生産のモデルは、パイオニア精神、熟練したクラフトマンシップ、洗練されたデザイン、そして卓越した技術力を約束する2つの偉大なブランドの特性によって彩られてきたパートナーシップの最後を飾るに相応しい時計となるだろう。

ブライトリングのCEOであるジョージ・カーンは次のように述べている。
「私たちは共に成し遂げてきたことを誇りに思っています。そしてこの19年の時を経て、ブライトリングとベントレーは、それぞれ新たな旅に出ることになります。ベントレーはこれからも自動車産業の中で卓越した存在であり続けることでしょう。最後のベントレー トゥールビヨンが工房から出荷されていくことは、私たち全員がこれまでのことを前向きに振り返ってみる機会でもあるのです」

また、エイドリアン・ホールマーク・ベントレー会長兼CEOは次のように語った。
「ベントレーとブライトリングの長年にわたるパートナーシップは、共通の価値観を持つブランドが真の意味で協力していくことで、両社がお互いにパフォーマンスを高められることを証明しています。このおよそ20年間を振り返ってみると、実に忘れがたい愛着のある思い出に満ちています。これからのブライトリングチームの活躍を、温かく見守っていきたいと思います」

オクタン日本版編集部

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